神奈川県・大和市・(有)三共メガネ様 鹿島崇様・鹿島義雄様への質問 |
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2010.1.25 眼鏡公正広告協会 岡本隆博 貴店のサイト(http://www.geocities.jp/sankyomegane/2010.1.25現在)についてお尋ねいたします。 以下《 》内の記述は、貴サイトからの原文のままの引用です。 1.《眼の疲労・老眼》のページに下記の二つの記述があります。(番号は質問者による) (1)《『老眼』は、加齢による『毛様体(筋)』の筋力低下や『水晶体』の弾力性低下により、 網膜にピントが合わなくなった状態を意味します。》 (2)《『老眼』の定義は、お一人お一人の遠方が最良の視力を出す状態で、近方を視るのに、 どれくらい矯正が必要かです。近視の方が、『一番遠くの見やすいメガネ』で、近くを見れなければ、 老眼です。『外せば見える』のは、『外した分だけ老眼になっている』ということです。》 上記の(1)は、内容はともかくとして体裁は「定義」として通用しますが、 (2)は一つの文にまとまっていないので「定義」とは言い難いと思いますが、(2)も「定義」なのですか。(質問1) (1)の《定義》においては視距離に関することが抜けているのではありませんか。(質問2) (2)の説明における《近く》というのは、あいまいな表現ですが、 たとえば、視距離10cmでも40cmでも、同じように考えてよいのでしょうか。 【参考】日本眼科学会のホームページ(http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_roshi.jsp2010.1.25現在) では「老視」は次のように説明されています。 「老視とは、遠くを見たり近くを見たり、自由にピントを変える力が衰えることによって起こるもので、 近くのものを見る際に困難をきたした状況をさします。昔から俗に「老眼」と呼ばれています。」 しかし、この説明も実は不十分で、「近く」というのがアイマイだし、近視の眼では老視になっても裸眼で 近見困難がない場合が多いので、この説明によると老視ではないことになってしまいます。 2.《老眼は何歳から始まるの?》に対する回答として《『体の成長』と『毛様体の衰え』を考慮すると、 10代後半から始まっています。》としてありますが、これはおかしいですよね。 調節力が低下していくという生理的現象は、生まれたときから始まりますが、 正視裸眼での近見困難が始まるのは通常は40代です。 この《10代後半から》という記述の理由は何でしょうか。(質問3) 3.そのすぐあとに《(老眼を)『自覚症状として認知する』時期は、『長時間、眼を使う方』で、 『眼精疲労』という形で20代半ばくらいから。『短時間でも、近くが厳しいと感じる人』は、 早くて30代後半から起きています。》としてありますが、 これらは調節性眼精疲労というべきものであり、老眼ではないと思いますが、 本当にこれらも老眼なのですか。(質問4) 4.そのすぐ後に《【老眼は「無限」に進行するの?】A3 調節力が衰えるとはいっても、限度があります。 皆さん、ある一定のところで、止まります。》としてありますが、 《ある一定のところで止まります》というのが分かりません。 残余調節力がたとえば1Dにまでなったらそこで止まる、というようなことですか。 あるいは、もしかすると、「老眼」と「加入度」を混同しておられるのでしょうか。(質問5) それで《限度があります》という記述になったのかもしれませんね。 しかし、もちろんですが、「老眼」と「加入度」は次元の違うものです。 「近視」と「球面度数」が次元の違うものであるのと同様に。 5.《近近両用メガネ》の説明のところに《(老眼の強い方は奥行き程度です。》としてありますが、 この《奥行き程度》の意味が不明瞭です。わかりやすくご説明ください。(質問6) 6.遠近累進の説明のところに、《◇これも実感ですが、実験として、1日目からずっと新しい累進レンズを掛けていたら、 『眼』も『頭』も疲れてしまい、眼鏡屋なのに頭痛を起こしました。(^-^;;) もちろん、度数もあっていますし、 フィッティングもばっちりです。→単焦点の眼鏡の度数を新しくした時もそうですが、度数を変えた後、 新しい眼鏡を長時間使うと疲れやすいものです。(^-^*)》としてありますが、 私は新しいメガネで単焦点でも累進でもすぐに慣れて常用できます。 自分だけの体験でものを言うのはおかしいと思いませんか。(質問7) 7.使いにくい遠近両用の例のところに《歩くのは平気だけど、自転車に乗るのが怖くなった。 ◇おそらく遠くを見るのは問題がないはず。2〜3メートル以内の物の見え方に違和感があるため。 ○度数的には問題ないなら、使い方になれていないの為。眼鏡店に相談して、練習をしましょう(^-^)》としてあります。 《なれていないの為》というのは《なれていないため》の誤植でしょうが、それはともかく、度数が適切だとすれば、 アイポイントの設定位置が高すぎたり、角膜頂点間距離が長すぎたりするせいかもしれませんので、 そういうことも具体的に書いておいてあげる方が親切だと思いませんか。(質問8) それと、《度数の問題がないなら》という前提を設けておられますが、その前に、この場合であれば 「遠用度が合っていても、加入度数が強すぎる」ということもあり得ます。 この例であればそれも書いておくのがベターではないでしょうか。(質問9) 8.同じところに《▲最新式の遠近両用レンズをスタッフに薦められて作った。それなのに前より歪みがある。 ◇度数が正しいなら、フィッティングが原因。》とのことですが、度数が正しいという保証はないのですから、 いきなり《度数が正しいのなら》という前提で話を始めるのはおかしいのではありませんか。(質問10) また、この場合、フィッティングの他に、フィッティングの手直しでは解決しない 枠入れ時のまずさもありえるのではありませんか。(質問11) 9.同じところに《▲前も遠近両用眼鏡を使っていて、新しい遠近両用メガネを作って【度数】を強くしたのに、 何となく見づらいんだけど…。→どの距離のものが見えにくいかで、考えられる原因が異なってきます 【遠くの場合】→フィッティングがあっているか?製作度数があっているか? 【近くの場合】→度数の弱くなった遠近両用だと、離して見ないと見えません。 そのときの癖が残っていて、離し気味の距離で見てませんか?》としてありますが、 まず質問での《度数を強くした》というのが、遠用度数なのか加入度なのか、ということで変わって来るし、 遠用が遠視系か近視系かで話は変わってきます。なのに、そういうことを示さずに(その分類もせずに)、 こういうおおざっぱな答えをされても、専門家もユーザーも非常にわかりにくいと思われませんか。(質問12) 10.上記の9.の引用文のすぐあとに《弱い遠近両用眼鏡の時より近づけてみて下さい。それで見えれば問題ありません》 としてありますが、これは、察するに質問者のメガネの遠用度数についての話のようですが、 そうであれば近視系なのですね。でも、弱度の近視なら、少し眼に近づけてもほとんど矯正効果の向上は見込めませんから、 これは強度近視の遠用メガネだということですね。何を根拠に強度近視のメガネだという想定での回答になったのでしょうか。(質問13) 11.《眼鏡店の選び方》のところに《高級店 価格が高いかわりに、『手厚いアフター』と『一流メーカー品』を使用。 従業員の(教育)レベルが高い。→社員に要求するレベルが高く、入社して1年以上鍛錬させて、 社内試験に合格してから、『視力測定』を許可させる会社も、スタッフの平均的なレベルが高いので、 トラブルが少なく、起きても対処が良い。勿論、高いから安心ではありません。》としてあります。 「高いから安心ではない」というのと、それ以前の記述は矛盾するのではありませんか。(質問14) 上記の記述では《高級店》のスタッフは平均的なレベルが高い、というお説ですが、 そうとも言えない《高級店》(たとえば、デパートに入っている店など)もけっこうあるのではないでしょうか。(質問15) 12.《チェーン店の特徴》の記述が《製品も良品を多く、》で終わっています。このあとに、どういう文があるのでしょうか。(質問16) 13.《眼鏡店の選び方》のところに《次にネット検索をして見ましょう。……中略……高級店から個人店まで、評判の悪い店は、 それですぐ調べがつきます。※ただ中傷の場合も考えられます。……中略……悪い理由が正当かは必ずご自分でご判断下さい。 ちなみに何もヒットしなければ、「悪くはない」と言うこと。》としてありますが、 匿名掲示板などを見て、良い評価であれ悪い評価であれ、その評価がホントかウソか、 一般ユーザーがどのようにして判断ができるのでしょうか。(質問17) 何もヒットしなくても、小さな店の場合にはネットわざわざ取り上げない場合が多いので、ヒットしないから悪くない店、 とは言えないと思いますが、どうですか。(質問18) 14.《激安店》の《注意点》として《単価が下がるので、1人のお客様に時間をかけれません。 そのような中でも、しっかりケアしてくれるスタッフを探しましょう。》としてあります。 激安店にしっかりケアーをしてくれる(そういう能力と時間と熱意がある)人がいるのかどうか、 私には非常に疑問なのですが、そういう人を捜す方法を教えてください。(質問19) 【参考】 私はよくお客さんに次のように言います。 「安い立ち食いソバのチェーン店に、一流のそば職人が いて本物のざるそばをお客さんに出す…… わけはありませんよね」 そうすると、お客さんは「それもそうだ」と納得してくださいます。 15.《個人店》について《こだわりのある『品揃え』や『技術力』を特徴にしています。職人系が多いです。 店主のキャラが店に出ます。『職人気質』の店主も多く、中には『素人はプロに任せろ』的な自分の『仕事』に 過信しているケースも。(当店の自戒も込めての記述です。)》としてあります。 そういう個人店もあるでしょうが、私はそんな店よりも、「職人、技術者である前に儲け第一の商人系」の方が はるかに多く、そういう店で個人店の大半をしめると思いますが、貴殿は、そうは思われませんか。(質問20) 16.《スタッフの選び方》の《個人店》のところに《来店する前に、『店の雰囲気』や『店主の顔』を確認してから入店を オススメします。》とのことですが、貴店の店主の顔は、貴店のHPに写真では紹介されておらず、 まったく没個性的なマンガでしかわかりません。貴店の場合は事前にどのようにして店主の顔を知るのでしょうか。(質問21) なお、貴店の《店主》が鹿島崇さんなのか、鹿島義雄さんなのかもわかりませんし、 HPの文責を持つ人がどなたなのかもわかりません。故にこの質問の宛名は連名としたのです。 17.《簡易チェック表》として《『遠近両用眼鏡の無料相談会』をしているお店で、》としてありますが、 そういう相談会というのを看板などでわざわざ表示している店など、さほど多くはないと思いますが、 ここで書かれた「相談会」というのは、単に「いつでも遠近両用のメガネのご相談に乗りますよ」ということですね。 それなら、そうではない店は非常に少ないのですから、紛らわしい「相談会」などと書かない方が ユーザーに対しては親切だと思いませんか。(質問22) 18.《この視力表を使って近用測定をしない場合、ちょっとおかしいなと思ってください。》として、 機械式の測定器とそれから伸びたバーについた近見視力表が写真で紹介してあります。 しかし、この種の器械では、器械近視のおそれがあることと、視線が下向き(普通の近見ではその状態)ではないことから、 これにより得た近見視力や加入度数はあくまでも参考にしか過ぎません。 これを必須のものと主張される理由をおたずねします。(質問23) 19.「そのときにメガネを購入する意思がないと言われてもいやな顔をせずに測定のみをしてくれる店」を 貴殿は評価されているようですが、それをいやがらずにする店というのは、技術者としてのプライドがなく、 よほどヒマな店で、とにかく何でもいいから商売につなげたいという店(商人)だと私は思います。 メガネを買う意思が不明で検査だけ受けたいというユーザーに、なんで優秀な技術者が貴重な時間を費やして 詳細な検査をしなくてはいけないのでしょうか。 これをちゃんとやれば、貴殿も書いておられるように遠近両用のための検査なら30〜40分はかかりますよ。(質問24) ちなみに、当店では、検査の結果、メガネの購入には至らない場合や、後日に再検査をするので、 その日は注文はされない、ということはときどきありますが、「今日は検査だけしてほしい」というお客さんはお断りしています。 「検査の結果、良さそうなメガネができそうだと思っていただけたら、今日ご注文いただける」そういうかたを対象として検査をします。 たとえば、医師が「今日はおたくでのメガネや薬の処方は受けないけれど、検査だけ無料でやってくれる?」 なんて言われてそれを受けますか? なんでメガネ屋が、わざわざ自分から「無料検査をどうぞ」なんて、お客さんにおもねらないといけないのですか。 たとえば、よく量販店のチラシに「他店様でお求めのメガネでも無料で調整します」などという呼び込み文句が 書かれていますが、自分のフィッティング技術に自身と誇りのある技術者がそんな呼び込みをするわけないですよね。 20.《『無料相談会』や『視力の無料測定』等をしてもらった際、測定の結果の各お店での『製作お奨め度数』のお持ち帰りは、 ご遠慮下さい。有料、無料を問わず、医師以外の者が『眼鏡の処方箋』またはそれに類するものを『発行』することは出来ません。 →眼鏡店に許されているのは、お買上げになる眼鏡店で測定したの結果『お客様の同意された度数』か、『処方箋度数』での 眼鏡の作成です。》としてありますが、眼鏡店が処方候補度数などを書いたものをお客さんに渡すのが許されていない、 というのは、「医師がそれを許さない」ということではなく、それを禁じる法律があるというご主張ですね。 では何法の第何条の条文を、貴殿がどう解釈されて、そのようなご主張になるのかをおたずねします。 あるいは、それに関する判例や行政官の解釈の例があるのなら、それもお示しください。(質問25) 21.《現在の眼鏡レンズ注文は、オンラインで直接工場に注文が入る為、メーカーによっては数分で、 『キャンセル・変更不可』になります。》とのことですが、私の場合にはFAXで注文をしています。 注文後30分までならキャンセルがきくメーカーが多いと思いますが、オンライン注文で数分でキャンセルや 変更が不可となるレンズがあるとは知りませんでした。どのメーカーの何というレンズでしょうか。(質問26) 22.《遠用度数測定》の方法として《 C片眼の完全矯正値を出した後、両眼調節バランスを見ます。 →両眼開放状態で、検査をしますが、『難しい眼』とお客様自身が言われる場合、まず行う検査です。》としてありますが、 これについておたずねします。 ・上記に書いてある「片眼の完全矯正値」を求めるのは、貴殿の場合、 a「片方遮蔽による単眼屈折検査のみ」、 b「両眼開放下での各眼別の検査のみ」c「aとbの両方」のうちのどれでしょうか。(質問27) ・両眼調節バランスを見るときに、雲霧については書かれていませんが、 貴殿はその量をどのようにして決めておられるのでしょうか。(質問28) (なお、この記述では、雲霧しないで両眼バランスをやるのか、という誤解のおそれがありますから、 校正しておかれるのがよいでしょう) ・お客様が「難しい眼」と言わなければ、別の方法で自覚的屈折検査をするのですか。 そうであれば、その方法をお尋ねします。(質問29) 23.《また、この時までに、過矯正でないかの検査と、必要に応じて、斜視(プリズム)検査を行います。》としてありますが、 貴店では基本的に斜位の検査はしないのですか。(質問30) また、《この時までに》ということは、「この時のあと」すなわち「両眼バランスを取ってから」 両眼調節緩解テストで最終的に近視過矯正にならないようにする、という方法は採用されていないのですか。 そうであれば、その理由をおたずねします。(質問31)(両眼調節緩解テスト……って、わかりますよね) 24.貴殿は「視標」をすべて「指標」と書いておられます。単なる誤植ではないようです。 貴殿は「指標」と「視標」の違いをご存じないのでしょうか。(質問32) 25.《お客様のかかりつけの眼科さんで定期検査を受けた際、お忙しい方は、処方箋もきって頂いては、 いかがでしょうか?……中略……処方箋を見せて、各眼鏡店で『スタッフの説明』を聞いた上で納得して、 眼鏡をお作りになられるのは、とても良い事だと思います。(^-^)》 この記述はここまで検眼について詳しく書いてこられたことを否定する記述ですよね。 貴殿は、眼科と比較しての自分の眼鏡処方の技術に自信と誇りを持っておられないのですか。 貴殿よりも上手に眼鏡処方をする眼科なんて近隣にあるのですか。(質問33) 【参考】私は下記のサイトで、眼科の眼鏡処方の問題点を指摘しています。 「ユーザー本位の眼鏡処方を推進する会」http://www.ggm.jp/ugs/ 26.《受け取り日の留意点》のところに《累進レンズは必ず『歪み』があります。それを気にならない、 使用に耐えられるようにするのが、私たちの仕事です。》としてありますが、わかりにくい記述です。 この歪みとは装用者が見る像の歪みのことですか。(質問34) 27.そのあとに《(2)で伺った内容から、経験豊富なスタッフが、どの距離の度数の歪みが原因かを特定します。》 としてありますが、《どの距離の度数の歪み》というのが意味不明です。わかりやすく説明をしてください。(質問35) 28.《老眼は無限に進みませんし、度数的な交換も3年くらいと言われています。 しかし、実際はそこから皆さん少し頑張られるので、4〜5年くらいで買い替えされます。》としてありますが、 貴店のお客さんの老眼のかたの平均買い換えサイクルは本当に4〜5年なのですか。(質問36) 29.《遠近両用レンズの使用上の注意点》として《遠近両用眼鏡(その他累進レンズ)は、いきなり長時間使わないで下さい。 『慣らそう』と無理に長時間掛けると疲れてしまい、逆効果です。……中略……どの累進レンズも、始めは座った状態で、 使用・練習して下さい。次に慣れてからは室内で。さらに慣れたら屋外へ、段階を踏んでご利用下さい。 ※買ったその日から一日中かけるのは、おやめ下さい。》としてありますが、 ここに「この説明は初めての遠近両用の場合に限る」とは書いてありませんので、 何度めかの遠近両用の場合にでも貴殿はこのようなことをおっしゃるのですね。 当店の場合、何度目かの遠近両用だと、たいていはすぐに馴染んでいただけるので、 このようなことは不要なのですが、貴店においてこういうことが必要なことの理由は何でしょうか。(質問37) |