千葉県・合資会社グラシス様 天川龍介様 |
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2010.6.29 眼鏡公正広告協会 岡本隆博 http://www.ggm.jp/gkkk/ 貴殿が掲出しておられるネットサイト 「メガネ・サングラス情報局」http://www.glasys.com/glweb/index.html(2010.6.29現在)について、 疑問点をおたずねします。 (《 》内は、当該サイトからの原文のままの引用です) (1)「メガネの購入方法」のところに《メガネという商品は、種類が大変多い中から選ぶ1本のフレームと、 ひとりひとりの度数に合わせたレンズの組み合わせ、さらにそれを組み込む作業をする店舗の技術が加わって 出来上がる、非常に繊細なオーダー品そのものと言えます。》としてありますが、 これでは、店舗関連の技術はレンズの枠入れ加工だけであって、より機械化しにくく 店のよって差が大きいところの、検眼技術やフィッティング技術については言及がなされていません。 その理由をおたずねします。 (2)「年代別注意点」の「小一から小六」のところに、レンズの選び方として、《男の子//割れにくいプラスチック、 傷防止の付いたハードコートがお勧めです。傷と度数変化を考えるとマルチコートの選択には二の足を踏みます。 女の子//やはり、プラスチックのハードコートが第一選択ですが、高学年からはマルチコートを選択してもよいでしょう。》 としてありますが、これはいつの時代の話でしょうか。 いまどき、ハードコートをハードマルチよりも安い普及型レンズとして紹介したり販売したりしている店が、 全国に何店あるのでしょう。 当店の場合、仕入れ価格も両者は同じですので、販売価格も同じです。 ハードマルチでなくハードコートを勧めるのは、熱でやられる心配がある場合です。 それと、ハードマルチよりも衝撃に強いので、特に割れにくさを重視するかたには ハードコートを販売することがありますが、お子さんにハードマルチを販売して割れてどうこうといったことは 今のところ皆無です。 貴殿は、ハードコートのみとハードマルチが、多くの店で現状どういうふうに販売されているのかを ご存じの上でおっしゃっているのでしょうか。 (3)《メガネの購入方法》の《印象第一》のところに《レンズ 色付きは原則禁止です。必ずマルチコートにしてください。 うず消しもできれば頼んでください。》としてあります。この《うず消し》というのは何でしょうか。 H社やT社の行なう強度近視のレンズコバのなだらか斜めカットのことでしょうか。 それでも、ウズがきっちり消えることはないし、なだらか斜めカットは正面から見るとかえって不自然なので、 あまり普及しないのですが。 あるいは、コバを光らせることでしょうか。それではウズは消えませんし、 コバの反射が気になって具合が悪いと思うのですが…… (4)《メガネの購入方法》の《ドライバー》のところに《体調が良い日で、陽の高いうちに測ってください。》としてありますが、 夜間に遠方の表示板などを鮮明に見たい人でも、夜間にそういう見え方の確認をしなくてもよいのでしょうか。 私の場合には、夜間も遠くをハッキリ見たいというかたには、そういう確認をして度数を決めているのですが。 (5)同じ《ドライバー》のところに《ガラスのマルチコートが最もスッキリ見えます。》としてあります。 明視感におけるガラスとプラスチックの面精度の微妙な差を問題にするのなら、なぜ、「検眼室だけでなく、 野外で実際に遠方を、昼間だけでなく夜間も見てみる」という重要なことを書かれないのでしょうか。 (6)同じ《ドライバー》のところや、その他のところにも《メガネ店の超音波無料洗浄をおおいに利用してください》 としてありますが、たとえばバネ丁番の場合は、超音波クリーニングはまずいですよね。 また、アセテート素材は、超音波クリーニングで全体に白濁してしまい、バフで元に戻すのがたいへんです。 それらのことを書いておかなくてよいのでしょうか。 (7)同様に《デザイナー》のことろに、《どんなに優秀なレンズでも、周辺部は歪んでいます。》としてありますが、 周辺部が歪んでいる(ゆがんで、と読むのか、ひずんで、と読むのかも不明ですが)レンズ、というのは 事実に反するおかしな表現ですね。「周辺部でものを見ると多少はゆがみを感じます」なら分りますが。 (8)同じ《デザイナー》のところに《レンズの歪み感を押さえることを最優先するなら、ガラスのマルチコートがむいています》 としてありますが、これも理解に苦しみます。これは「枠入れをしたときに、ガラスなら内部歪みが少ないので良い」 ということでしょうか。 そういう意味であるのなら、プラスチックでもハーフリムやふちなしに入れたら内部歪みの問題は解決できますが。 そうでなく、ガラスの方が周辺部でものを見ても歪曲収差が少ない、という意味で書いておられるのなら、 それはおかしいですよね。歪曲の多寡は、素材ではなく、度数の強弱とレンズの設計で決まるのですから。 (9)同様に《IT関連》のところに《ディスプレー専用に作られたレンズがあります、ツボにはまると劇的に 疲労軽減する場合があります。》としてありますが、この表現だけでは具体的にどういうレンズであるのかが 不明ですから、読者に対して不親切だと思われませんでしょうか。 メーカーがパソコンに良いと宣伝しているレンズは何種類かありますが、そういうレンズなら、 どれでも性能に変わりはないのですか。 (10)同様に《寒い環境》のところに《プラスチック枠は材料をよく確認してください。》としてありますが、 どう確認するのでしょうか。寒くても大丈夫なプラスチック素材は何なのでしょうか。 (11)《サングラス》のところに《メガネ店以外で、顔に合わせるためのフィッティングはできません。 快適にかけるためには、金を払っても合わせておきましょう。》としてあります。 これは雑貨屋で買ったサングラスをメガネ店でフィッティングしてもらうことの勧めですね。 貴殿もご存じのように、きっちりとしたフィッティングをしようとすればするほど、 枠の変な変形や素材の痛みなどのリスクが増えます。おかしなことになったら、弁償を求められるかもしれません。 調整料金を1000円や2000円いただくとしても、そういうリスクを背負ってまでマジメにフィッティングをしようとする メガネ店がどれだけあるのでしょうか。 当店の場合には、他店で購入されたサングラスや新品枠のフィッティングはお断りしています。 ここのところは、「メガネ店では他店購入の枠やサングラスを有料であれ無料であれ 真剣にフィッティングしてくれるところが少ないので、雑貨屋で買うサングラスについては、 掛け心地の点でうまくいかないことを覚悟の上で買うべきでしょう」とした方が、 読者に対して親切だと思いませんか。 (12)《度付きサングラス》のところに《紫外線を防ぐことを考えると、ただ色を入れただけの場合、 逆効果になるとも限りません。暗くしただけだと、瞳孔は開くので、その分、紫外線は多く目に入るからです。》 としてありますが、メガネ店で普通に販売している度つきのレンズで、ただ色を入れただけで紫外線を防げない レンズというのを私は知らないのですが、もしそういうレンズがあるのなら、ぜひ教えてください。 (13)《クレームのつけかた》のところに《メガネ店の特性をご理解ください。「メガネのプロになるには」に見られるとおり、 基本的には職人です。?意外とプライドが高く、自分の作ったものに間違いはないと思っている。? 客が何を言おうが、素人の言うことだと思っている。》としてあります。 そういう人もいるのでしょうが、それよりも、現在全国のメガネ店でお客さんに応対しているほとんどの人は 「基本的には販売員」ではないでしょうか。 ほとんど職人、であるなら、調整技術の平均レベルでも、もっと高くなると思うのですがね。 (14)同じく《クレームのつけかた》のところに《処方箋について》としてあり 《ところが、このメガネが、購入者にとって使いにくい場合がまれに発生します。測る時の体調が悪かったり、 緊張していたり、原因は様々でしょうが、結果として困るのは購入者です。》と書かれています。 《まれに》ではなく、「往々にして」とした方が実状に合っていると思いますが、それはともかく、 《原因はさまざま》とのことですが、よくある原因は下記のようなものではないかと私は思います。 a.眼科における眼鏡処方担当者の処方技術(設備も含めて)のレベルの低さ こちらを参照してください → http://www.ggm.jp/ugs/ b.枠やレンズの選択のまずさ c.レンズ加工の不手際(ひずみなど)(メーカー加工で多いです) d.フィッティングの不手際 (15)そのあとに《メガネ店に相談なさるのはけっこうですが、このケースは、メガネ店にミスがないことを理解した上で お願いします。》としてありますが、上記のb.c.d.の場合にはメガネ店に原因があったのではないでしょうか。 (16)上記(14)のa.の場合には、どうすればよいのでしょうか。 運が悪かったということであきらめるしかないのですか。 あるいは、初めから眼科の処方箋をもらわないようにしたらよいとおしゃりたいのでしょうか。 |
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