タカバメガネさんへの質問 | |
タカバメガネ(富山県高岡市)様 2006.2.13 眼鏡公正広告協会 岡本隆博 http://www.ggm.jp/gkkk/ はじめまして。私たちは消費者本位の広告表示を念願して活動している団体です。 貴店のホームページhttp://www.takaba.co.jp/08kids/kids04.htm(2006.2.13現在)を 拝見して、疑問を感じた点をお尋ねいたします。 1.貴店は子供用枠に超弾性の枠をすすめておられますが、腕が超弾性でしかも上から 見て腕が直線的になっている場合(子供枠ではそういう形の場合が多い)には、 適切なフィッティングがほとんどできません。 なぜなら、そういうものであれば、たいていの場合、耳より前のこめかみやもみ あげ部分を腕が抑えるようになり、それでは、腕が顔の耳より前の部分をはさむ 力によって、枠が前に押し出されてしまうからです。 貴店では、そういう欠点が出ることの多い、腕が超弾性で上から見て直線的に なっているものでも、うまくフィティングできるのでしょうか。できるのでしたら、 どのようにしてフィッティングなさるのかを教えてくだされば幸いです。 2.貴店では、遠視の子供に非球面レンズを勧めておられます。 私はそれに対して大いに疑問を感じます。 しかし、たとえば左右共に+3Dで、44□15(天地30mm、楕円形)の枠に PD56でレンズを入れるとして、屈折率1.5の普通の球面設計のレンズを小径指定 で入れるのと、屈折率1.6の非球面設計のレンズを小径指定で入れるのとを比べた 場合に、私は前者が後者に光学的に劣る点は何もなく、後者は前者よりも値段がか なり高いという点で問題があるのではないかと思うのですが、後者が前者に優る点が、 何かあるのでしょうか。 具体的に、重さが何gくらい軽くなるとか、歪曲がどのくらい減るとか、 数値にてお示しいただければ幸いです。 3.ホームページに掲載の、球面レンズと非球面レンズの歪曲の比較写真は、レンズを メガネの枠に入れて外界を見た状態ではなく、格子模様から少し(10cmくらい?) 離したところにレンズを眼の方に凸面を向けて(メガネを掛けたのとは逆です)数十 センチほど離れたところから撮影したもののはずです。 これはメガネとは大きくかけ離れた状態での光学的条件による比較写真であり、 実際にメガネを掛けた場合、+3Dや+4D程度では、あんな大きな差が出るわけが ないし、球面設計のレンズのカーブが強めであれば、まったく差は出ないものです。 なぜああいう非現実的な比較写真を貴店は掲げておられるのでしょうか。 * なんでしたら、上記2の比較を実際にやってみてください。それで歪曲の差を感じますか? 4.貴店ではサングラスを通販しておられます。 そのサングラスはみな、フィッティングなしでも快適にかけられるのでしょうか。 もし、注文して送られてきたものが掛け心地が悪くて、近隣の眼鏡店などに持って いったら、「万一こわしたらいけないので購入店で調整してもらってください」と言 われたとすれば、その貴店の「お客さま」は、どうすればよいのでしょうか。 +++++++++++++++++++ この質問は当方のHPに掲載します。 メールにて回答をいただきましたら、それもそのまま掲載します。ただし、 回答が長い場合や、回答以外のことが書かれてありました場合には、 要約または一部掲載とすることがあります。 |
|
タカバメガネさんから返事が来ました |
|
岡本 隆博 様 2007.2.17 はじめまして。当社ウェブサイト管理責任者の高場仁と申します。 各種団体のお世話や、教本の出版等、岡本様のご活躍には日頃より頭が下がる思いです。 日本眼鏡技術研究会には、当社からも一名参加しており、会誌は毎号楽しみに拝読し、 勉強させていただいております。 今回、私共にお尋ねの件につきまして、回答いたします。 1.子供用フレームを採用する際に注意している点は、サイズ・色が豊富なこと、欠品が少なくアフター が十分なこと、近隣の店で乱売(価格訴求の目玉)になっていないこと、それと特に型くず れしにくいことです。これらを検討して仕入・販売しております。 子供用フレームの場合、合金→バネ蝶番→NTという流れできているかと思いますが、私共の経験 で言いますと、お客様が型直しにおみえになる頻度は、この順で確実に減ってきました。 岡本様ご指摘のように、テンプルが直線的で、頭部を包み込むようなアール付けができないフレームは、 フィッティングがたいへんしづらいと思います。 現在、私共ではコーキの子供フレームをメインに、ニコン、シャルマン、セイコー、ラフォン (デザイン重視のお客様用)等の子供フレームを販売しております。コーキのフレームでもNT使用の 初期型は、テンプルにアールが付けにくいという欠点はあったと思います。 しかし、現在メインで扱っておりますJ26番以降、特にJ33番以降の商品では大幅に改良されており、 先セル部分(品番によってはテンプル長の6割程)が適度になましてあり、アール付けがしやすくな っていること、テンプル形状そのものに少しアールが付けてあることなどから、昔よりかなり調整しや すくなっていると思います。 合金フレームをメインに販売していた頃に比べて、型直しにおみえになるお客様が確実に減少して いることから、現時点での商品選択はおおむね適当であると考えております。 しかし、より優れていると判断できるフレームがあれば、当然採用したいと思います。 岡本様が何か良いフレームをご存知でしたら、アドバイスいただければ幸いです。 またフィッティングに関しては、すべての人が100%満足する完璧な方法が無い為、お客様の声、 要望、耳が痛くなった等のクレームに対応しつつ、お客様に満足していただけるよう努力しています。 2.遠視のお子さんに非球面レンズをお勧めしているのは、光学性能以上に薄さを優先しているからです。 私共ではニコンレンズをメインに販売しており、単焦点レンズはライトASシリーズをプロパー 商品としております。+5D位までは主にn1.50のNL-AS400DECCに外形指定を施し、コーキのNT 子供用フレームは¥9,450(税込)設定のものから用意し、前記レンズとの組合わせで 一式¥24,150(税込)からになっております。この価格でも高いとおっしゃるお客様には、 より安い価格設定の球面レンズをお勧めし、¥20,000以下で販売しております。 私共は、これからは各メーカーともレンズの非球面化が進み、販売主流は非球面レンズになって いくと判断しました。また非球面レンズの仕入価格の低下に伴い、球面レンズと大差ない販売価格 に設定できることから、プロパー商品は非球面を採用したもので、決して価格を上げる為に非球面 レンズをお勧めしているわけではございません。 メーカーから参考提示されるレンズ価格表は、あまりにも高い設定なので使用しておらず、 私共で設定したオリジナル価格表を用いております。 3.ウェブサイトの球面・非球面の比較写真は、メーカーから提供されている販促資料をそのまま使用 したものです。岡本様ご指摘の通り、非球面の特徴を強調するために誇張されすぎのところはあ ると思います。私共も、非球面レンズがすべての面で、球面レンズより優れているとは判断してお らず、その旨比較写真(http://www.takaba.co.jp/03lens/lens05.htm)の下部に記載はしております。 表現が不適切とのご指摘は真摯に受け止め、早い時期に写真及び表現方法を改めたいと思って おります。 4.「通販のサングラスは、フィッティングなしで快適に掛けられるでしょうか?」と聞かれますと、 フィッティングできない一部スポーツサングラスの問題は別として、ほとんどの場合まず無理です とお答えせざるをえません。通販でお買い上げいただいた商品の掛け具合が悪い場合、 地元のどこかのお店に持ち込まれていることは十分に予想されます。私共の店にも他店購入品や 通販・プレゼント等のサングラス・メガネが持ち込まれることは結構ありますが、お断りすることはなく 可能な限り無料でフィッティングや型直しを行っております。確かに岡本様ご指摘のフィッティングの 問題を含んでおり、不具合があった場合、調整に応じてくれるお店を、お客様に探していただかねば ならず、心苦しいところもあります。しかしインターネット通販を含む販売チャンネルの多様化、消費者 の購買志向の変化等を考慮すると、オリジナルサングラス、お客様が探しておられるサングラス等の 通販までは、許される商行為ではないかと考えております。 以上、岡本様のお考えと異なることもあるかと思いますが、私共の回答とさせていただきます。 当社ウェブサイトの表現等に問題がございましたら、これからも指摘ご指導いただければ幸いです。 どうもありがとうございました。 |
|
タカバメガネ 高場仁様 2007.2.17 眼鏡公正広告協会 岡本隆博 質問に対してご回答をいただきました。 ただし、今回の回答には論点の外れた内容が多いです。 高場さんからお一人、日本眼鏡技術研究会に入っておられるとのことですが、 同会の世話人代表として、サングラスを通販する店のかたが、 同会におられるということを残念に思います。 高場さんいわく > 1.子供用フレームを採用する際に注意している点は、サイズ・色が豊富なこと、 >欠品が少なくアフターが十分なこと、近隣の店で乱売(価格訴求の目玉)にな >っていないこと、それと特に型くずれしにくいことです。 >これらを検討して仕入・販売しております。 岡本 フィッティングのことも考慮して仕入れをするのは当然です。 私に対してこういう当たり前のことをお書きになることの理由がわかりません。 それで、私の質問に対する回答としては「たいへんしづらい」となりますが、 そういうものを貴店ではまったく在庫しておられないわけではないですね。 貴店の子供用枠で、腕に超弾性の合金が使われている もののうち、私が指摘した上から見て直線的なものは、何割くらいあるのでしょうか。(質問1) それで、販売後の型直しのお客さまが減るのはよいとして、その前に、適切なフィッティングが できているかどうかということが問題だと私は思います。 また、初めのフィティング状態がたとえば60点であっても、それよりも悪くならなければ 型直しには来られないわけです。 高場さんいわく >現在メインで扱っておりますJ26番以降、特にJ33番以降の商品では大幅に改良されており、 >先セル部分(品番によってはテンプル長の6割程)が適度になましてあり、アール付けが >しやすくなっていること、テンプル形状そのものに少しアールが付けてあることなどから、 >昔よりかなり調整しやすくなっていると思います。 岡本 先セル部分は変形できて当たり前、できなければ欠陥商品です。 またテンプルに少しアールが付けてあっても、その程度が変えられないのはやはり問題です。 左右の腕先がくっつくほどのアールが腕にあって、その弾力性が適度である、 というのなら、よほど重たいレンズを入れた場合以外なら、大人用でも子供用でも うまくいくと思いますが、子供用でそういうのを見たことがありません。 2番目の質問に対するお答えは、まったく的はずれです。 私からの質問に対しては無回答になっています。 ということは、貴店では、子供用メガネで、あの私が挙げた例では、具体的に、非球面レンズ ならどの程度薄くなるのか、光学性能はどの程度向上するのかということを全然お答えになれないのに、 その長所を宣伝しておられることになります。こう言われて不本意であれば、 前回の2番目の質問に対して具体的なご回答をいただきたいものです。(質問2) そして、あの格子模様の比較写真は、ご自身も、あれは誇大表示である、と分かっておられながら、 あえて宣伝にそれを用いるということですね。(質問3) 高場さんいわく >私共も、非球面レンズがすべての面で、球面レンズより優れているとは判断しておらず、 >その旨比較写真(http://www.takaba.co.jp/03lens/lens05.htm)の下部に記載はしております。 岡本 写真の下には2006.2.17現在、下記のように書いてあります。 「レンズには、大人用・子供用の区別はありませんが、最近は非球面レンズが多く使われています。 非球面レンズにすることにより、レンズがより薄く軽くできます。また、周辺部での像のゆがみが 少なくなり、自然な見え方に近づきます。特に遠視のお子様には、最適のレンズです」 なぜこの文章が、貴殿のそういう判断になるのか、わかりません。 高場さんいわく >表現が不適切とのご指摘は真摯に受け止め、早い時期に写真及び表現方法を改めたいと >思っております。 岡本 ウスカル会のサイトでは、同じレンズを使って枠を違えた場合のレンズの重さの違いや厚み を違いを数値で表示しています。誇大表示ではない、実際に即した具体的なものがないと ダメですね。 http://usukal.biz/ 貴店のHPの内容を更改されたときに、またおしらせください。意見を申し上げましょう。 高場さん >確かに岡本様ご指摘のフィッティングの問題を含んでおり、不具合があった場合、調整に >応じてくれるお店を、お客様に探していただかねばならず、心苦しいところもあります。 >しかしインターネット通販を含む販売チャンネルの多様化、消費者の購買志向の変化等を >考慮すると、オリジナルサングラス、お客様が探しておられるサングラス等の通販までは、 >許される商行為ではないかと考えております。 岡本 通販では、フィッティングができないのはもちろんのこと、お客さんの顔の大きさとの適合性の 確認もできないしフィッティングによってそのお客さんの顔に何とかなるのかどうかということ すら見れません。それでも、貴店では、商売として、売上げのために、 サングラスの通販を続行されるのですね。(質問4) サングラスの通販は許される商行為、とのことですが、法的にはもちろんOKです。 だから堂々と行われているのです。 では、「メガネ屋」ではなく、職業倫理を持つべき眼鏡士あるいは眼鏡技術者としての、 あなた自身の良心も、サングラスの通販を許すのですか?(質問5) (通販に関しては技術者としての良心を捨ててしまっておられる、ということではないですよね) また、たとえば、通販で買ったサングラスでかけ心地が悪いので、他店へフィッティングに持っ ていっても、むずかしそうな枠なのでやってくれない。ある店では、「もともとフィッティングを放棄 して成り立つ通販という形態でサングラスを売る不届きな店に、なんでウチが協力しなきゃいけ ないのですか。メガネやサングラスの通販はシロウトの無知につけこんだ商法ですよ」 とまで言わて、通販でサングラスを買ったことを後悔している人がいるとして、 その人は貴店を許すでしょうか。(質問6) ++++++++++++++++ 今回の議論は、適宜、会誌やHPに掲載します。 |
|
タカバメガネさんからの返事が来ました。 |
|
岡本 隆博 様 2006.2.23 タカバメガネ 高場 仁 眼鏡店有志で結成なさった眼鏡公正広告協会のウェブサイトを拝見しました。当店の回答を 全文掲載して頂き、ほっとしています。これによって私共の意見全体を、岡本様だけでなく、 これをご覧になるすべての方に読んでいただくことが出来ます。 最初の回答をご理解いただいてないようですから、もう少し簡単に説明します。 まず岡本様の質問、再質問を要約します。 @ 超弾性NT(形状記憶合金)フレームは、ほとんどフィッティングできないものであり、 そのような商品を消費者に勧めるのは問題がある。もし、フィッティング出来るものであれば、 どのようにしているのか。 A 高価な非球面レンズを子供に勧めるのは、問題がある。非球面レンズの利点を数値で示して欲しい。 B 私共のウェブサイトに掲載されている非球面レンズの写真・説明は、誇大広告である。 C サングラスの通信販売をして、技術者としての良心が痛まないのか? 以上のような内容だと理解しました。この質問に対して、この文章を目にするであろう、 消費者・眼鏡業界の方々にもわかりやすく説明します。 @ NT(形状記憶合金)フレームについて 岡本様が指摘するように、フィッティングがしにくいNT(形状記憶合金)フレームは、確かにあると 思います。しかしこれはチタン、セル、合金など、他の素材にも言えることで、調整できる余地が ほとんどないと思われるフレームも多くあります。当然のことですが、これらのフレームに対する評価は、 眼鏡店によって異なります。もし岡本様がこのようなフレームを欠点が多い商品だと思われるのであれば、 岡本様のお店で扱わなければいいだけのことです。私共では、現時点で子供用フレームとしては、 NT(形状記憶合金)使用のコーキジュニア等が最適だと考えています。フィッティングに関しても、 なんら問題のないフレームと評価しております。フレームに限らず商品の良し悪しは、最終的には 市場が判断し、だめだと評価されたものは淘汰されていくでしょう。フィッティングも、個々のお店の お客様が評価されることです。 A 遠視の子供に非球面レンズを勧めていることについて 先の回答のように、+5D位までのお子様には、薄さを優先して屈折率1.50の非球面レンズを勧めています。 ニコンのNL-AS400DECCに小径指定をし、1組\14,700(税込)で販売していますが、この価格は岡本様が お勧めの球面レンズに比べて、問題のある高い価格でしょうか。非球面レンズを勧めるだけで、高いものを 売りつけている店として勝手に思い込まれるのは心外です。私共の設定価格の評価は、最終的にお客様が 判断なさることです。 非球面レンズの利点を数値で示して欲しいとの質問ですが、レンズの厚み・重さは、ニコンのアシスト加工等 のデーターを利用して、数値はお答えできます。しかし、非球面レンズにすると歪曲がどのくらい減るかを数値 で示せと言われますと、残念ながらそのような数値を導き出す術は持ち合わせておりませんので、 お答えできません。 B 非球面レンズの写真、説明について 球面、非球面の写真につきましては、メガネ装用者が感じる歪みの説明としては、岡本様ご指摘の通り、 不適切なところもあると思いますので、適当な時期に写真及び表現方法を改めたいと思っております。 ただし消費者・眼鏡業界の方々に、この論議を判断していただくため、しばらくの間ウェブサイトの変更をせずに、 このままにしておきます。 C サングラスの通信販売について サングラスのネット販売に対する私共の考え方は、先の回答のとおりです。付け加えますと、地方においては 販路が限定されている商品を、近隣の店舗で手に入れられないことが多々あります。また、コレクションとして サングラスを収集している人、廃盤商品を探している人、店で買うよりネットでの買い物を楽しんでいる人も 増えてきています。お客様がインターネット上でお探しのサングラスを通販することが、素人の無知に付け込 んだ商売であるとか、職業倫理に反する行為にあたるとは思っておりません。 岡本様と私共の考え方はかなり違いますが、違うというだけで、「眼鏡公正広告協会」という、一般消費者の 方々が公的な機関と勘違いするような名称を使用し、岡本様の同業者である眼鏡店を非難するのは、 フェアでないと思います。眼鏡公正広告協会がどんな組織かわからない消費者・眼鏡店があるかもしれないので、 あえて言わせていただきました。 このやり取りをするに当たり、私共は慣れない作業にずいぶん神経と時間を費やしました。 これ以上の論議をするつもりはありません。このメールをもって最終回答といたします。 |
|
高場メガネ様 2006.2.25 眼鏡公正広告協会 岡本隆博 ご回答をいただきました。 内容的に新しいところがなく、当方の質問番号に添った回答ではなく、 いわば論点はずしの回答が多いです。 そして、質問1、質問2、質問6からは逃げておられますね。 しかも、今後議論をするつもりはなく、これで議論は終えたいとのことです。 ですので、私としては、これ以上質問をしてもしかたがないので、論評をするにとどめます。 ● まず、フィッティングしにくい枠が、貴店の在庫のうち何割くらいあるのかという問いにはお答えが ありませんでした。故に私は、貴店在庫の超弾性の子供枠の大半は、フィッティングがしづらいものだから、 その答がなかったのだろうと推測をしておきます。 高場さんいわく > 岡本様が指摘するように、フィッティングがしにくいNT(形状記憶合金)フレームは、確かにあると思います。 >しかしこれはチタン、セル、合金など、他の素材にも言えることで、調整できる余地がほとんどないと思われる >フレームも多くあります。 岡本 これは私の質問に対する答になっていないばかりか、反論にもなっていません。 私がもしも「超弾性の枠でなければどれもきっちりフィッティングできる」と言ったのならば、これは反論になる のですが、私は全然そういうことは言っていません。 どんな素材の枠でもフィッティングしやすいのとしにくいのが有るのは当たり前であり、そういうものは仕入れ の段階で検品して仕入れないようにするのが技術を大事にする眼鏡店の見識であろうと思います。 腕が「上から見て直線的で」しかも超弾性になったものは、昔に出始めのころに1本仕入れてみてフィッティング が無理であることが判明したのでそれは返品し、以来当店ではまったく仕入れておりません。 しかし、貴店にはそういう枠を多数在庫しておられるようで、そういう枠も含めてHPで「超弾性の枠を勧めて」 おられるから、それはおかしいでしょ、と言っているわけです。 高場さん > A 遠視の子供に非球面レンズを勧めていることについて > 先の回答のように、+5D位までのお子様には、薄さを優先して屈折率1.50の非球面レンズを勧めています。 岡本 玉型が小さい場合、+3や4D程度では非球面にしても球面設計のものに比べて実際の薄さや重さに有意な 差が出ないので、具体的な数値でのお答がないのだと解釈せざるを得ません。 高場さん >ニコンのNL-AS400DECCに小径指定をし、1組\14,700(税込)で販売していますが、この価格は岡本様が >お勧めの球面レンズに比べて、問題のある高い価格でしょうか。非球面レンズを勧めるだけで、高いものを >売りつけている店として勝手に思い込まれるのは心外です。 岡本 私が言ったのは、薄さや軽さや光学性能がほとんど同じなのに、球面設計よりも割高になる非球面レンズを 勧められるのはなぜでしょうか、ということです。結局は、お答をいただけないようです。 あるいは、貴店では、同じ屈折率なら、球面設計のものも非球面設計のものも同じ価格にしておられるので しょうか。そうではないでしょう。 高場さん > 非球面レンズの利点を数値で示して欲しいとの質問ですが、レンズの厚み・重さは、ニコンのアシスト加工等 >のデーターを利用して、数値はお答えできます。 岡本 それを私がお尋ねしたのです。しかし貴殿はそれを私の質問に答えて示すことをされません。 実際にはほとんど差がないから……ということ以外に理由は考えられませんね。実際にはほとんど差がないの にも係わらず、非球面の方が軽い薄いと言って、HPでお勧めの宣伝をされているのはどなたですか。 それとマイナスのコバ厚のこととは違って、プラスレンズでは、子供枠のように小さなものでは中心厚の薄さと いうのは度数が同じなら外見上ほとんど問題にならず、また重さの違いにしても、子供用の枠に入れるために 小径で作ったプラスチックのレンズなんて、重くても左右で数グラムですので、子供用メガネに関して「非球面 にしてより薄く云々」は、実際上まったく妥当性を欠く釈明と言ってもよいのではないでしょうか。 高場さん >しかし、非球面レンズにすると歪曲がどのくらい減るかを数値で示せと言われますと、残念ながらそのような >数値を導き出す術は持ち合わせておりませんので、お答えできません。 岡本 歪曲の数値化は貴殿も入会しておられる日眼研の会誌の61号で白柳氏が説明しておられます。 非球面の歪みについて(web-siteで)広く世間に言うのであれば、もっと勉強してください。 一つだけ教えてあげましょう。同じ度数であれば、ベースカーブの浅い非球面よりも、 ベースカーブの深い球面設計のレンズの方が歪曲は少なめですむのです。覚えておいてください。 貴殿はそれも分からずして、あんな、他人が写した写真を出典も示さない無断転載で、 誇大表示で提示しておられ、その不適切であることを指摘されても、 まだその提示を続行しておられる・・・・・・。 貴店はお客さまに対してどういう姿勢で臨んでおられるのか、私は大いに疑問を感じるところです。 一度試しに下記のことをやってみられて、その結果を見てみられたらよいと思います。 (1) 玉型サイズ42mmの子供用の楕円枠でその幾何学中心に光学中心を置いて最小レンズ径で レンズを入れた場合に、下記の3とおりの場合における、厚さ、重さの違いを+1Dから+5Dまで、 1D刻みでシミュレーションしてみてください。 (合計15通りの答が出ます) ただし、同一メーカーのレンズを用い、カーブは指定せずに、その度数でのメーカーの標準のカーブとします。 (A)屈折率1.5のプラレンズ(球面設計) (B)屈折率1.6のプラレンズ(球面設計) (C)屈折率1.6のプラレンズ(非球面設計) (2)上記のレンズのうち、+3Dにおいて、(B)レンズと(C)レンズでどれだけ歪曲が違うのかを 調べてみてください。数値で表すのは無理でしょうから、実際に自分の眼でみて比較してみてください。 そうすると子供用メガネなどの小さいレンズにおける歪曲の少なさ(非球面設計であってもなくても)を 実感されることでしょう。 (実際にそういう比較をしたことがあるのなら、あんな大げさな比較写真は掲載できないはずです) レンズの宣伝や販売に関して、メーカーのパンフに書いてあるとおりのことを検証もせずに ユーザーに伝えるのがメガネの専門店のありかたなのでしょうか。 高場さん >球面、非球面の写真につきましては、メガネ装用者が感じる歪みの説明としては、岡本様ご指摘の通り、 >不適切なところもあると思いますので、適当な時期に写真及び表現方法を改めたいと思っております。 >ただし消費者・眼鏡業界の方々に、この論議を判断していただくため、しばらくの間ウェブサイトの変更をせずに、 >このままにしておきます。 岡本 それならあの写真のそばに 「これは実際の光学設定とは違った状態で撮影された不適切な写真です。 歪曲の具合が誇張して表されていて、しかも、常に非球面の方が歪曲が 少ないというわけでもありませんが、議論の材料のために掲出しています」と、 断りを入れておくべきでしょう。 そうでないとお客さまに対して誇大宣伝をしていると言われてもしかたがないと思います。 あるいは、あの写真のそばに、この眼鏡公正広告協会のHPでのリンクをかけて「この写真に関する議論は [こちら]をご覧下さい」としておくか、貴店のHPに別な1ページを設けて今回の議論を掲載するか、です。 そうでもしなければ、初めに貴店のHPのあの写真を見た人のうちの何%の人が、この議論に気が付くでしょう。 そういうことを貴殿がしないのは、あの写真を見た人(ユーザーも業者も)には、この議論を知られたくないという ことだな、と見なされてもしかたがないでしょう。 まだあの写真は下ろさず、しかも、そういう追記も入れないということは、依然として貴店は、子供用枠では何の メリットもまずないのにもかかわらず、誇大表示の写真を掲げて球面設計よりも割高になる非球面設計のレンズ を貴店の大事なお客さまに勧めたい店なのだなと思われてもしかたがないでしょう。 高場さん > サングラスのネット販売に対する私共の考え方は、先の回答のとおりです。 岡本 それなら、「サングラスはたいていはフィッティングが必要なのだが、それを他店へフィッティングに持ち込んだ 場合に、適切なフィッティングをしてもらえるかどうかは分からない」という旨のことを書いておくべきでしょう。 そうでないと、そのことを知らずして貴店で通販でサングラスを買った人に対して、あとで落胆や憤りを覚えさせる 可能性が少なくないですよね。 自店で販売する(した)ものではなく他店で購入されたものを、度付きのメガネにしろ、サングラスにしろ、 フィッティングに持ち込まれた場合、きっちりやろうと思えばなにがしかのリスクがあるわけですから、 フィッティング料金を貰うか貰わないかは別としても、責任をもってきっちり仕上げようとする眼鏡技術者が それほど多いとは思いません。 特に、サングラスの場合は、度付きメガネとは違って、その持ち込み者がそれ以後自店のお得意さまに なってくれる可能性は少ないですから、通販(他店)購入のサングラスなど、きっちりフィッティングするのを 引き受けて、ちゃんとそれをやる、その技術も持っている、という店がはたして全国に何店あるのか、 私には大いに疑問です。 ユーザーとしては、他店で買ったものであっても、フィッティングを持ち込んだ店で、万一壊されたら困ります。 しかし、フィッティングをする方としたら、万一破損などがあって弁償を求められたら困りますから、きちんとした 仕事を使用とする店なら「万一壊れても責任はとれない」旨を言います。 そうするとユーザーが困ります。 そして、事前の断りがいらないようなまったく危なげがないようにするお茶濁しの調整では、満足なことは できません。 高場さん、あなたが他店で購入のサングラスの調整を依頼されて、「まったくどこも無事で(ちょっとした カラーハゲやキズなどもないようにして)キッチリと掛けここちが満足が行くようにして調整して欲しい」と 言われて(あるいは、そう言われなくとも、たいていのユーザーはそう願っているでしょう)、「はい、では そのように責任を持って調整します」と、それを請け負えますか? もし請け負うとしても、無料ではばかばかしいでしょう。 有料だとしても、そんな責任の重いことを1000円やそこいらで請け負うのも不本意ですよね。 では、仮に「それだけむずかしい仕事ですから3000円ほどいただきますが、いいですか」と尋ねた としましょう。そうしたらユーザーは、なんとボッタクリのメガネ屋だな、と思って回れ右です。 だから、そういうことを思われるくらいなら、初めから断る方がましですよね。 貴殿が本当にお客さまのことを思うのならば、貴店のHPのサングラスの通販に関しては、下記のことを 添記しておくべきでしょう。 「通販では、顔の大きさた形との適合状態はわかりません。当店ではご来店いただかないとフィッティング 調整はできません。お客さまの近隣の店で、他店の通販で買ったサングラスを無料でキッチリとしてフィッ ティングを責任をもって上手にやってくれる店があるとは考えにくいです。 他店あるいはお客さまの調整によりキズがついたり変な変形が起こってしまったものについては返品は ご容赦願います。ですので、顔に実際に掛けて使うのではなく、単にコレクションとしてお求めになるので あれば、リスクはほとんどないと思います。」 高場さん > 岡本様と私共の考え方はかなり違いますが、違うというだけで、「眼鏡公正広告協会」という、一般消費者の >方々が公的な機関と勘違いするような名称を使用し、岡本様の同業者である眼鏡店を非難するのは、 >フェアでないと思います。 岡本 これは我々に対する名誉毀損の恐れがある発言ですね。 我々は、我々のHPの冒頭に「眼鏡業界の中の有志で結成した」とちゃんと述べています。 それなのに、それを「公的機関だと勘違いするような」なんておっしゃるのは、 ためにする非難中傷の類だと言われてもしかたがないでしょう。 「協会」と名のつくところには、公的機関もありますが、 純粋な民間の組織も多くあることは世間の常識でしょう。 貴殿もご存じの(社)日本眼鏡技術者協会だって、民間の団体ですよ。 その運営活動費用の全部または一部に税金が使われているのではないのですから。 我々の名称は、その活動内容をそのままに示したものです。それは、そのHPを見れば一目瞭然です。 そして、単独でやっているのではなく複数で協力してやっていますから、「協会」です。 我々は質問をするときに覆面などしていません。ちゃんと本名を名乗っています。 どこにフェアーでない点があるのでしょうか。 それと、我々は同業者を非難などしていません。内部的なことをつついたりもしません。 あくまでも、公開されたものに関する疑問点に対して批判的に質問をしているのです。 そういう質問をされたくなければ、疑問点を糺されて困るような内容のホームページなど、 掲出しなければよいのです。 あるいは、自信と信念のあるHPなら、それに対して誰かが質問をしてきたら、堂々と回答をして、 相手を黙らせたらよいのです。そしたら恥を掻くのは、相手の方です。 |
|
![]() |