
メガネの凡凡堂さま
オプティーク・ぼんぼん堂さま
2002.5.19 眼鏡公正広告協会 会長 堀田好孝
http://www.ggm.jp/gkkk/
前略
貴社のホームページを拝見して、技術的なことでおかしいと感じたことがありますの
で、その点について申し上げますと共に、質問をさせていただきます。
ホームページのトップページに「検眼・加工はもちろんのこと、当店では特にフィッ
ティングに力を入れており、メガネ製作を家の建築にたとえるならば、検眼は設計
図、加工・フィッティングは建設にあたり、いくら素晴らしい設計が出来ても、いい
加減な大工さんだと、いいものは出来ないと思います。」と書いておられます。
しかし、設計図が悪くては、どんな名人の大工さんでも良い家はできないことも事実です。
質問1。貴店で測定処方したお客さんのデータとしては、調製度数の他に、完全矯正
度数とその視力も、記録保 存をしておられますでしょうか。
質問2.貴店では自覚的屈折検査において、両眼(調節)バランステストをどのよう
にして実施しておられるので しょうか。
質問3.貴店での上下斜位処方率は、およそどのくらいでしょうか。
ホームページにいわく、「凹レンズでは周辺に向かって度数が強くなっており余計
な乱視も入ってきます。凸レンズでは周辺に向かって度数が弱くなっており余計な乱
視も入ってきます。」
これは一概に言えませんし、マイナスのものだけでなく、プラスの場合でもむしろ
強くなるものが強いです。レンズのカーブ設計や、球面設計・非球面設計の別によっ
て異なってきます。
プラスマイナスいずれの場合も、周辺部の等価球面度数が強くなるものが多いのです
が、すべてがそうだとは限りません。また、ここでおっしゃる「度数」とは、眼鏡装
用視線の角度でレンズを測定した度数なのか、それとも、単にレンズメーターにその
周辺部分を中央において載せて測っただけなのか、それも不明確です。そのどちらで
あるかによって度数の測定結果は違ってきます。
質問4。ここの記述を削除するか、もっと正確な記述に改めるかの、どちらかにな
さいませんか。
ホームページにいわく「このように眼からレンズの距離というのはとても重要で、
度数処方が合っていても、フィッティングで見え方が悪かったり、クラクラしたりし
ます。……中略……スタッフの藤井君にメガネレンズの中心に穴のあいたメガネ
を掛けてもらい2通りの掛け具合で同じ距離から“テオ”の看板を見てもらうと・・・・
@の写真 眼の表面(角膜頂点)からレンズの内面まで約20mmの場合。常に周辺部
の歪み(黒い部分)が多く、視野が狭くなっています。Aの写真 眼の表面(角膜頂
点)からレンズの内面まで約12mmの場合。周辺部の歪み(黒い部分)が減って視野
が広くなりました。」
質問5.この比較写真と、通常の眼鏡での角膜頂点間距離の変化による視覚の変化
とは、どういう関係があるのか、私にはまったくわかりません。わかりやすくご説明
願えないでしょうか。
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ホームページで一般ユーザーに技術的な情報を提供されるのはよいのですが、
正しいことを書いていただきたいと思います。
この質問は、我々のホームページに公開いたします。お返事をいただきましたら、
それも掲載いたします。
