ワタナベ眼科(大阪梅田ディアモール)さま
2002.1.12 眼鏡公正広告協会 会長 堀田好孝
質問いたします。
平成15年1月12日現在
貴院には店頭に商業施設の名はなく眼科だけの看板しか
かかっていません。
ということはワタナベ眼科は純粋な医療施設であります。
そして、おそらく、公益を追求するべき公益法人のひとつであるところの
医療法人であろうと察せられます。
しかし、貴院のおもて玄関には商品の広告が堂々と
なされています。
これは医療内容の広報告知(すなわち広告)いう枠から
はみ出たものではないかと思います。
なぜなら、コンタクトレンズに関しては
それにかかわる諸検査は医療に含まれるのでしょうが、
レンズを販売(たとえマージンが皆無であろうとも
代金を受け取って商品を渡すのですから「販売」には変わりがないでしょう)
する行為は医療には含まれません。
だから医師でないものも行なえるし、普通はレンズの販売は
医師とは関係なく商業施設が行なうわけです。
貴殿の場合、自院の医療内容に直接関連する商品の
広告を眼科のおもて玄関に掲示しておられます。
たとえば、商業施設を持たない普通の耳鼻科があって、
そこのおもて玄関に特定メーカーの補聴器の広告が
あったらおかしいと思われませんでしょうか。
貴院のなされている広告行為は公益に奉仕すべき医療法人としての
使命から逸脱したものではないかと私は思うのですが
いかがでしょうか。
それから、前に貴院と同居しておられました商業施設は
もう廃業になったのでしょうか。
ホームページは依然として出しておられるようですが。
なお、この質問に関しましては
1月20日までに、ご回答を頂ければ幸いです。
もし、期限までにご回答がなかった場合は、当方の
ホームページに、この質問を公開いたします。
また、ご回答をいただいても、当方で納得できない内容のもので
あったならば、質問と回答の両方を公開します。
納得のいく回答をいただけましたら、質問も回答も
公開いたしません。


以上の質問書を梅田のワタナベ眼科に送って回答を待ちましたが
回答期限の1月20日に回答は来ませんでした。
ただ、同眼科の表玄関付近で、次のような変化がありました。
1.「ワンデイアキュビューキャシュバックセール」のポスターが2枚
貼ってありましたが、それが取り除かれました。
ただし、眼科の入り口付近に依然として商品の広告パンフが
置いてあります。
2.正面向って左のこれまでは商業的なウインドーだったところが
カウンターに変わり、そのやや背後のにわか作りの仕切板に
「アイエンドコンタクト」の表示がなされました。
結局、商業施設は以前として存続しているようです。そうであれば、
こういう構造は、行政の指導に従ったものだとは言えません。
なぜなら眼科医院とコンタクトレンズやメガネ販売の商業施設が併設
される場合には、どちらも独立して道路(外部通路)から出入りができ
るようにしていないといけませんが、そうなっていないように見えます。
それで私たちはこの眼科に重ねて質問書を送りました。
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ワタナベ眼科さま
2002.1.21 眼鏡公正広告協会 会長 堀田好孝
前回こちらから送りしました質問にはお答がいただけませんでした。
それゆえ、予告どおり、私どものホームページに掲載させていただきました。
あの質問のあとで、貴院は、これまで商業的なウインドーであったところ、
すなわち正面向って左にカウンターを設置され、その背後の仕切り板に
「アイエンドコンタクト」の表示を設けられました。
ということはやはり、依然として眼科医院と商業施設が
併設されているということなのでしょう。
そうであれば、行政は「患者さん(または顧客)は道路(外部通路)から
独立して、眼科医院にでも、商業施設にでも出入りできるように」という指導を
行なっているはずですが、貴眼科ではそういう構造になっていないのではないでしょうか。
(なお、模様替えの前の様子は、アイエンドコンタクトのホームページ/2002.
1.21.現在)に掲載の写真で見ることができます。
質問1.もしも「あの狭いカウンター内部、すなわち、人間が二人入ったら
それでいっぱいになってしまう空間だけが商業施設だ」とおっしゃるのでし
たら、そんな解釈を保健所が認めるのかどうか、保健所に聞いてみられたの
でしょうか。最初の開設前の保健所の検査のときも、あの状態だったのでしょうか。
質問2.医院が閉まったら自動的にあのカウンター内部にも
人がいなくなるわけですね。
あのカウンター内部に居るかたは眼科からいったん通路に出てから
あの中に入られるようですが、眼科の被雇用者なのでしょうか。
それとも商業施設の被雇用者なのでしょうか。
ちなみに、アイエンドコンタクトのホームページには、眼科の職員の募集は
ありますが、商業施設の社員の募集がありません。
アイエンドコンタクトというのは被雇用者がいない会社なのでしょうか。
質問3.医療機関での保険点数をかせぐために、併設(同居)の商業施設にお
いて儲けなしで商品を安く提供するというやりかた、そして、それをネットのホーム
ページで広報宣伝するという方式は、公益に奉仕すべき医師や医療機関の義務に
ついて定めた医療法の精神にかなうものでしょうか。
質問4.医療機関の表玄関に、
なぜ商品の広告パンフレットが置いてあるのですか。