京都市左京区丸太町通・(株)井上メガネ店様

          井上尚行様・井上治彦様
                           2010.7.24         眼鏡公正広告協会  岡本隆博
 

     京都眼鏡専門小売共同組合の公式ネットサイトhttp://kinkino-megane.com/kyoto/#SAKYOKU(2010.7.24現在)
     を拝見して、疑問に思う点を質問いたします。

     当該サイトにおける貴店のキャッチフレーズとして(引用はじめ)「素敵に魅せるメガネ」「快適に見える眼鏡」を、
     まごころ込めて!
(引用おわり)としてありますが、

    (1)「素敵に魅せる」ためには、強度近視の人の場合、単に高屈折率のレンズをお勧めするだけではなく、
       玉型サイズが極力小さめで、鼻幅が広め(38□22とか、49□28とか)の枠をいろいろ取りそろえておくことが肝要です。
       そうでないと、いくらおしゃれなフレームでも、レンズのウズによって、ファッションもだいなしです。
       貴店では、大人用で玉型サイズが42mm以下の強度近視向きのフレームを
       どの程度品ぞろえしておられますでしょうか。

    (2)「素敵に魅せる」ということと「快適」ということを満たすためには、ずれなくて、しかも痛くないフィッティングが必要ですが、
       貴店で購入したメガネを「ずり落ちやすい」ということで調整を依頼したAさん(30代、強度近視)に対して、
       貴店の販売員の人は、真剣にフィッティングをしようともせずに「メガネはずりおちやすいか痛いかのどちらかなので、
       どちらかを辛抱しないとしかたがない」とおっしゃったそうですね。

       どちらかを辛抱しないといけないメガネを貴店は販売されているのですか。

    (3)「快適に見える」ためには、的確な検眼により適切な度数が選ばれていないといけません。
       貴店は眼科の処方箋でメガネをお作りになるケースが多く、自店処方は少ないと聞いておりますが、
       認定眼鏡士の店である貴店では、次の点はどうなのでしょうか。
       (3)−1 自店での眼鏡処方においては、眼位の測定は必ずしておられますか。
       (3)−2 自店での眼鏡処方においては、両眼開放屈折検査をしておられますか。

    (4)「快適に見える」ためには、レンズの内部ヒズミが多いものは排除しないといけませんが、
       貴店は、レンズの枠入れ加工は、メーカー加工も多いと聞いておりますが、
       その場合、貴店でレンズの内部ひずみを検査しておられるでしょうか。
       また自店加工のものではひずみの検査は、どうなのでしょうか。

    (5)快適なメガネとするためには、累進レンズの場合に限らず、単焦点の場合でも、
       レンズの枠入れ加工の前に必ずフィッティングをしないといけないのですが、
       貴店でメガネを購入したAさんは加工前のフィッティングはなかったと言っています。
       認定眼鏡士である貴殿が常駐しておられる貴店では、なぜ加工前のフィッティングをなさらないのでしょうか。

    (6)Aさんは、貴店でメガネを購入したときに、メガネをノンフィッティングで渡され、
       あとで「ずりおちやすい」という相談に行って上記(2)で述べたことになったのですが、
       貴店では基本的には(お客さんから要望されない限り)メガネはフィッティングなしで販売されるのですか。

    (7)Aさんは強度近視なのですが、貴店で過去に何度か、レンズを選ぶときに、
       その度数にほぼ近い度数でアンカットの非常にぶ厚いレンズの見本を見せられて、
       それにおそれをなして強度薄型のレンズを注文することになったとのことですが、
       貴店ではなぜ現実的ではないアンカットのレンズをお見せになるのですか。

    (8)Aさんが、貴店で3度目のメガネを作ろうとして、左右共にS−9.00 C−1.00、の眼科処方箋を貴店で
       呈示したのですが、そのときに貴店では親子2人で顔を見合わせて、「あー、これは強い!」
       「ほんとだ、うわぁ!きっついねぇ!」って驚きのような声を上げられたので、Aさんは深く心に傷がついて
       「メガネ屋ってホントにイヤな所だと思った」とおっしゃっています。
       ある意味で弱者と言える強度の屈折異常や弱視のかたも含めて、いろんな度数の人に対応するメガネのプロとして、
       そのときの貴殿の反応は望ましい接遇態度ではないと思いますが、いかがでしょうか。
       (貴殿は京都のメガネの専門店の組合において指導的立場にあるかたですよね)

    (9)Aさんはそのときに貴店で、「強度近視なので、なるべく小さめの枠の方がレンズの厚みや重さの点で有利」
       という説明を受けないので、自分から、小さめの枠は?と聞いたそうですが、
       なぜ貴店ではそういう説明をされないのでしょうか。枠は小さめのものを勧めても値が張るわけではないが、
       レンズは極力屈折率の高いものを勧めれば単価アップになってよい、とのお考えからでしょうか。

    (10)Aさんが「レンズのウズが気になるからレンズのなるべく小さめのメガネにしたいです」と言ったら、
       貴殿はたしかに小さめの枠を出しては来られたのですが、「これは目の幅には合うけれど顔の幅に
       合わないから無理でして……」とおっしゃったそうです。
       貴殿は、顔に比べて小さめだけれどPDはうまく合っているというメガネの腕を開いて、
       こめかみに当たらないようなフィッティングがおできにならないのでしょうか。
       貴殿は認定眼鏡士ですよね?

    (11)そのときにAさんが貴店で勧められて買ったメガネはSy2001の52□17ですが、こういう強度の人で、
        しかもレンズの厚みを気にしているかた勧める枠としては大きすぎると思われませんか。

    (12)Aさんは、ウズのことを気にしている旨を言ったのに、プラスチックよりもウズが減るガラスの1.8以上の
        レンズのことをまったく聞かされなかったそうです。
        なぜ貴店では薄さを第一に望んでおられるお客様にガラスレンズをご紹介にならないのでしょうか。

    (13)貴殿は「強度近視のレンズのはみ出しは、濃い枠の色のフレームにしたほうが、
        見る人の目がレンズよりもフレームに行くから厚みやウズが目立ちにくいんです」とおっしゃったそうですが、
        ウズの目立ち加減は、レンズのこば厚と度数と見る角度との関数によるものであり、
        枠の色の濃さは関係ないと思われませんでしょうか。

    (14)貴殿はAさんのメガネのレンズを説明するときに、ガラスレンズの説明を受けなかったAさんは、
        予算の関係でプラスチック1.74のレンズにするというAさんに対して、貴殿は親子で声をそろえて、
        値の張る1.76の両面非球面のレンズをしつこく勧め、Aさんが「それでも1.74でいいです」と言うと、
        「1.76のほうが断然薄く仕上がるのに」と未練たらたらだったそうです。

        Aさんの枠とAさんの度数における、1.76と1.74とのコバ厚の差について。
        具体的な定量的データは提示ずに、世界で一番薄いレンズ、っていうことだけを強調して値の張る
        1.76を勧めたということについて、それは不適切であったとお認めになりませんか。
        1.76と1.74の厚みの差はパッと見にはわからない程度のものですし、
        そして、とにかく世界で一番薄いのは、1.9のガラスなのですから。

    (15)貴殿は、1.76ASを勧めるときに、非球面レンズだと、線のゆがみがこんなにも軽減します、とか言って、
        よくある非球面レンズの販促用のイメージ写真もお見せになったそうですが、
        あれは、格子模様の少し前にメガネレンズを凸面を手前にして置いて写真を撮ったものであり、
        実際のメガネでものを見るのとはまったく光学的に違った条件下での比較写真です。
        いわばインチキ誇大表示の比較写真だと言えます。

        貴店では、なぜあんな不適切な比較写真を、
        貴店を信用して来店されているはずのお客様にお見せになるのでしょうか。

    (16)Aさんは、貴店でメガネを買うときに、「あ、手持ちの予算が足りない、どうしたら……」と言ったら、
        貴殿は「内金だけでいいですよ」とは言わずに、カードでの全額前払いを勧めたそうです。
        貴店は現金での内金支払いよりも、カードでの全額前払いを好まれるようですが、その理由をお尋ねします。

    (17)その52□17のメガネに、このかたの度数で1.74のレンズを入れたら、最大コバ厚がどれくらいになるか、
        貴殿は予測計算をしておられず、もちろん、予測厚みをAさんに告げることもなさいませんでしたね。
        そのメガネを受けとったAさんは、その厚みを見てたいへんショックを受けたそうですが、
        そのときに貴殿は涼しい顔で「この度数でこのくらいの厚みだったら、まあ良い方ですわ」とおっしゃったそうですが、
        貴殿はそのメガネを自分がかけて人前に出られると思われたのでしょうか。
        (ちなみにAさんはその高額なメガネは一度も使わないままに、そのあとでネットでウスカル会のことを知って、
         ウスカル会の店で、40□28の枠にレンズを入れ替えてもらったそうです)

    (18)AさんがそのSy2001を買ったときに、店に在庫してあった同じ枠が、誰が見てもすぐにわかるほどの、
        メッキ剥げをところどころに起こしていたのですが、Aさんがそのことを指摘するまで貴殿は何も言わず、
        Aさんが「この枠、剥げてるんですけれど……剥げやすいもんなんですか?」って言うと、
        貴殿はまったく悪びれた様子もなく、剥げていることに対する説明もなく、「それと同じ枠が在庫があるか、
        電話して聞いてくるね」って言って、ちょっとAさんを待たせた後に、ただ「在庫はありますので大丈夫ですから」と
        おっしゃったそうですね。

        その時「枠をこちらに取り寄せて、その枠をあらためてこちらからレンズメーカーに送って、レンズを入れてもらって、
        ということになるので1週間かそれ以上かかります」と平気な顔でおっしゃったとのこと。
        なぜそれを貴店は自店で加工して一日でも早くお客さんに渡そうとされないのでしょうか。

    (19)そのメガネの出来上がったという連絡の際も、「待たせて申しわけなかった」 っていう感じが全くなくって、
        「メガネ、取りに乞う」(←ままです)と、お客さんを馬鹿にしたようなFAXが一枚、Aさんに送られてきたそうです。
        貴店ではメガネの出来上がりをお知らせするときに、いつも、そういう文面のFAXを送るのですか。

    (20)Aさんが、その3つめのメガネを買ったときの前のメガネは、貴店の支店である藤井大丸店で買ったのですが、
        3つめのメガネを買ったときには、藤井大丸店はすでに撤退してしまっていて、だからAさんは、
        3つめのメガネを買ったときに、「以前、おたくの藤井大丸店で買ったメガネの腕が開いてきたのですが、
        新しいメガネができるまではまだしばらくこれをかけて暮らしますので、直して欲しいです」と
        貴店(本店)でお願いしたら、明らかにイヤそ〜な顔をされて
        「これは形を変えにくい枠だから……折れやすそうやし……」ってぶつぶつ言われたそうです。
        貴店の支店では、そういう折れやすそうな枠をよく販売しておられたのですか。
 
    (21)そのときに貴殿は、わざわざ顧客名簿も探しだして、「顧客名簿にはお名前は残ってないですねぇ……」って言って、
        本店で売ったものではないから支店で販売のメガネの責任はとりたくないという態度であったそうですが、
        藤井大丸店は本店とは経営主体が別の、名義だけ貸した店だったのでしょうか。
        (なお、幸いなことに、井上メガネで買ったメガネの先セルの部分にはINOUEっていう刻印が刻まれてたから、
         井上で買った物だとわかってもらったそうですが)

    (22)Aさんは貴店で眼科処方箋によりメガネを作ったそうですが、
        もしも眼科処方箋により貴店で作ったメガネの見え方がうまくいかなくて、眼科で再処方を受けて、
        それでもうまく行かない場合にはどうなさるのでしょうか。