メガネの平川さんへの質問 |
メガネの平川 様 2006.1.20 眼鏡公正広告協会 塚本満 http://www.ggm.jp/gkkk/ 突然のメールで失礼します。 私たちは消費者の立場に立って公正な広告表示を念願して活動している団体です。 貴店のホームページhttp://www.hirakawa.co.jp/(2006.1.18現在)について疑問を感じた点や 分り難い点が幾つかありましたので、質問をさせて頂きます。 (以下、《 》内はそのホームページからの原文のままの引用です) 《見えることのすばらしさを伝えたい。皆様の大切な視力のお役に立ちたい。 そんな願いを込めて信頼のおける眼鏡だけを安心価格で、そして創業以来変わることのない 真心込めて1本1本手作り眼鏡をご提供させていただいております。 昨今の「安売り」「激安」が主流の中で、平川は「品格」と「安心」と「信頼」を添えた 真剣眼鏡をご提供し続けています。》 としてありますが、貴店はメガネやサングラスの通信販売を行なわれておられますね。 この事は「眼鏡」及び「サングラス」の特性上無くてはならないフィッティングを初めから 放棄なされておられることを示しています。 度つきのメガネではフィッティングの不具合により見え方が悪くなることが往々にしてあります。 ですから度つきのメガネの通販をするということは「見える事の素晴らしさを伝えたい・・・」 「安心と信頼」に反する行為であり、度なしのサングラスであっても、掛け心地などはまったく 不明なものをユーザーに送るわけですから、やはり「安心と信頼」とは言えないと思います、 貴殿はそうは思われませんでしょうか。 そう思わないとおっしゃるのならその理由をお聞かせ願います。(質問1) 《〜全て正規ディーラーモノです。並行物等は扱っておりませんので、ご購入後の調整等は どちらの眼鏡店でも対応して頂けるはずです》 これは余りにもユーザーに対して無責任であり同業他店に対して失礼とは思われませんでしょうか? その商品のメーカーへ送るべき修理であれば、その商品の供給元と取引のあるメガネ店やスポーツ 用品店であれば、修理対応はできます。しかし、そうでない店は修理は引き受けられません。 さらに、重要なことは、顧客の顔に合わせるフィッティングや調整に関しては、メーカーへ送るということは できないということです。 それは販売した店が責任を持って行なうべきことです。 なぜ貴店で販売されて利益を得られた商品のフィッティングや調整を、その素材や強度もよく把握して いない他店が、困惑しながら行わなければならないのでしょうか。(質問2) 貴店は、他店で購入されたメガネやサングラスの調整を持ち込まれた場合に、その素材や強度が不明 なものでも、「失敗なく責任をもってやらせていただきます」とおっしゃるのでしょうか。(質問3) それと、貴店でメガネやサングラスを買ったユーザーが貴店の上記の書き込みを信じて他店へ調整に 持っていって断られた場合、一種の契約違反であるとも言えるでしょう。その場合貴店はどのように 責任を取られるのでしょうか?(質問4) レイバンサングラスの説明の一部に 《またクロマックスはドライバーにとって最も重要な赤・緑・黄色の三色がハッキリ見えるよう レイバンの最先端技術を駆使して開発された世界初の最高技術をもつドライビングレンズです。》 としておられますが、この「クロマックスレンズ」は、トンネル内で使用されている(特にオレンジ色の)蛍光灯に 特別な反応を示し、言わば殆ど視界が「ゼロ」になります。要するに眼を閉じて運転する事と近い状態になります。 それゆえ、その後ボシュロム社はこれの販売を打ち切りました。貴店で、このような危険なサングラスをあえて 賞賛しておられる理由をお尋ねいたします。(質問5) 《厳密には「UV400」という表示がされていないと、もっとも有害な400nmに近い紫外線をカットすることが出来ません。》 とのことですが、この記述は誤りだと言う他はありません。 紫外線は波長の短いものほど眼に対する有害度が 高いのは常識です。 WHO(World Health Organization)によりますと、紫外線は以下の様に分類されています。 UV-A(315-400nm) 地表に到達するが、 生物への影響はUV-Bより少ない。 UV-B(280-315nm) 成層圏オゾンの影響を受け、一部到達する。皮膚や眼に 有害で生物に影響がある。 UV-C(100-280nm) オゾン層より上空で吸収され地表には到達しない。 だからこそ、雪山ではUV−Bのせいでよく眼がやられますし、UV−Bが海面にまで降りてくる南洋の漁師の人 に白内障が多いのですが、UV−Aのみ届いている普通の平地では裸眼で生活していて特にどうということは ないのです。 もしも、「いや、そうではなく400nmに近い、波長の長い紫外線の方が眼に害が大きい」とおっしゃる のなら、その根拠をご説明いただきたいと思います。(質問6) Q&Aのコーナーで 《●ブルー系>クールで涼しげな視界となります。タウンユースやパソコン操作などに効果的です。》 としてありますが、ブルー色がタウンユースとパソコン操作に効果的な理由を光学的に御聞かせ願います。(質問7) なお、貴店でパソコン用眼鏡を調製する場合に、眼位(斜位)や調節機能(老視がない場合)の検査を なさっておられますでしょうか? なさっておられるとしたら、どういう方法なのかということを具体的にお尋ねいたします。(質問8) 貴店オリジナルレンズのフラッシュカットリアルについてのQ&Aのコーナーに 《偏光度は99%以上と高水準をキープしながら、可視光線透過率は33%》 と書かれておられますが、確かに偏光レンズでは偏光度が高くて色の薄いレンズが 望まれる事が多いですが、この数値の根拠は何でしょうか?貴店自身が試験をされた結果出た数値でしょうか? それともメーカーからOEMで供給されたレンズのそのデーターをそのまま記載なさったのでしょうか? ご存知のように現在偏光度を示す正確なガイドラインは無いと私は認識しております。 レンズメーカー各社によるその偏光度を示すものさしはまちまちで表示にはかなりアイマイな部分があります。 その場合何故(当社比)もしくは(〜社比)の記述を入れられなかったのでしょうか? その理由を御聞かせ願います。(質問9) 以上の9点について、お尋ねいたします。 この質問は私どものホームページその他に掲載いたします。 ご回答をいただきましたら、それも併せて掲載いたします。 ただし、回答が長い場合には要旨のみの掲載とすることもあります。 末筆ながら、貴社の今後のますますのご清栄をお祈りいたします。 |
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