日本眼鏡技術者協会御中
                                   津田節哉会長様


                 2011.10.16 眼鏡公正広告協会   岡本隆博

    先頃貴協会から認定眼鏡士などの会員に送付された
    『私のメガネは、「認定眼鏡士」に作ってもらいました』
    と題するリーフレットの内容等について、お尋ねいたします。

    このリーフレットの表紙、もっとも目立つ箇所に、
    メガネを掛けた女性モデルが微笑んでいる画像がありますが、
    明らかにメガネが右上がりに傾き、
    また、だらしなくズリ下がっているのがわかります。

    細部まで詳しく見ると、
    画像の左端に、モデルの右手の爪とも見える物体が写っていますので、
    もしかしたら、
    掛けていたメガネを右手で持ち上げて
    『私のメガネは、「認定眼鏡士」に作ってもらいました。』
    とアピールしたポーズなのかもしれません。
    しかし、それならそうとわかるように、
    しっかり手先の存在が見えるようにトリミングをすべきであり、
    また、メガネを掛けた姿が美しく見えるように、
    目との平行を保つ形に持ち上げて撮影するくらいの配慮は当然であります。

    また、リーフレットの中にある
    「確かな知識と技術を身につけたメガネのスペシャリスト「認定眼鏡士」。
    これなら安心だわ」と吹き出しのある女性のメガネも、
    下がり気味で頂間距離が必要以上に離れています。

     (1)こんなフィッティングを行なうメガネのスペシャリストの知識と技術など
       確かだと言えるのでしょうか?

     (2)パンフの表紙の女性のメガネについてですが、
       このままでは、こんなフィッティングでよいのかという誤解を
       ユーザーに与えかねないと思いますが、貴殿はそう思われませんか。

     (3)このリーフレットは、認定眼鏡士の国家資格化を目指して、
       認定眼鏡士による年会費を原資に作成されたものと考えますが、
       このような写真を使うことに違和感を覚えない執行部の見識を
       私は疑うのですが、このパンフについての直接の責任者は
       貴協会のどなたなのでしょうか。

     (4)今後こういうお粗末なことが再発しないようにするには、
       貴協会のしくみをどう改めたらよいと思われますでしょうか。

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    いま、協会会員は、どうなるかわからない法制資格化のことよりも、
    デフレ不況による売り上げ減をなんとかしてほしいと思っています。
    協会が法制資格化の推進にからんで、業界全体の売り上げの不振は
    消費者からの不信感のあわられ、というような我田引水の論を
    述べていますが、それが本当なら、業界全体の売り上げが上げ潮に
    あるときには、信頼感の上昇がそうさせた原因だったのでしょうか。
    そんなことはあるはずがなく、昨今の安売りではない一般メガネ店の
    不振や業界全体の市場規模の縮小は、安売り店や通販の増加
    を主因とする、単価ダウン以外によるもの以外は考えにくいです。

    ですので、協会は、せめて認定眼鏡士の通販は厳しく取り締まるべきです。
    私は認定眼鏡士の通販行為を発見するたんびに、それを協会に知らせて
    いますが、その後の措置についての報告が全然返ってきません。

      http://eyetopia.biz/tuhan/


    (5)貴重な情報の提供者に対して、そのような対応でよいと
      貴殿は思っておられるのでしょうか。

    (6)協会のHPで協会会員に対して通販を戒めるだけではまったく不足です。
      それは警察が不法駐車をとがめる広報をしても、
      それだけで不法駐車がなくならないことと同じです。

      通販する認定眼鏡士を積極的に見つけるための方策を
      貴協会では実施しておられるのでしょうか。

      また、その責任担当者は決まっているのでしょうか。
      決まっているのなら、その担当者はどなたなのでしょうか。