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色覚レンズセンター コンサルティング ご案内

 〒543−0063
   大阪市天王寺区茶臼山町2−9
   茶臼山ビル6F 602

 お問合せ先
  TEL 06−6779−8547
  FAX 06−6779−8548

 予約受付時間
  10:00〜17:00(土曜は15:00まで)
  日曜・祝日休業

 担当者
   花井 譲
最寄り駅

 地下鉄谷町線.天王寺駅

 地下鉄御堂筋線.天王寺駅

 JR環状線・阪和線・大和路線.天王寺駅

 近鉄南大阪線.あべの橋駅

 阪堺上町線.天王寺駅前

色弱レンズの原理


 網膜には赤と緑と青の波長を感じる細胞があります。例えば赤色に対しては赤を感
じる細胞が強い信号を出し,その信号が脳に伝えられて赤を感じます。黄色を感じる
には赤と緑の細胞が同じ強さの信号を出します。

      (網膜)                            (脳)
      赤信号 →→→→→→→→→→→→→→→→→
      緑信号 →→→→→→→→→→→→→→→→→ 黄色
      青信号 →→

ところが赤色弱では赤の細胞の働きが悪く,赤信号が緑信号よりも弱くなるために緑
みを帯びた黄色に見えます。

      (網膜)                            (脳)
      赤信号 →→→→→→→→→→
      緑信号 →→→→→→→→→→→→→→→→→ 緑みを帯びた黄
      青信号 →→

それでは緑みを帯びた黄色を正常者に近い黄色にするにはどうすれば良いでしょう。
それは強すぎる緑の波長を弱めて,緑と赤の信号を同レベルにすれば良い
です。

      (網膜)                            (脳)
      赤信号 →→→→→→→→→→
      緑信号 →→→→→→→→→→            黄色
      青信号 →→

色弱レンズはこのような原理で開発され,赤緑色覚異常の程度に応じて16種類があ
ります。



色が識別できる理由
 色覚異常者が色を識別する補助具として最も期待するのは,ある色が赤領域の色
か緑領域の色か,それ以外の色かを確実に見分けられるものを理想としています。
色弱メガネはその理想に叶った補助具です。
●色弱レンズと赤フィルターの違い
 赤フィルターを通してみると,赤領域の色は明るく見え,緑領域の色は暗く見えて識
別しやすくなります。しかし他の色に関しては赤の成分が混じって,肉眼とは違った色
に見えます。赤フィルターの最大の欠点は赤と緑以外の他の原色を損なう事です。そ
れに対して色弱レンズは原色を損なわずに識別できる点が優れています。

 次の記事は色弱メガネを体験された方が産経新聞に投稿されたものです。赤フィル
ターではこのような感動を得る事ができないでしょう。



●強度色覚異常者の12色相環における混同色と類似色
 強度の色覚異常者は12色相環を見たときに黄色のグループ(橙・黄橙・黄・黄緑)と
青のグループ(緑青・青・青紫・紫),そして赤と緑のグループ(赤紫・赤・緑・青緑)の
三群に分かれて見えます。各グループで色が識別できる確率はそれぞれ4分の一で
す。

● 色弱メガネを使用した時の12色相環の変化
 色弱メガネを使用すると,12色相環の原色を損なわずに色の明度が変化するので
識別できる確率は高くなります。

● 色の名前を覚える方法
 色弱メガネを使用すると明度が変化する色のグループと,変化しない色のグループ
に分ける事ができます。これを利用すると間違いやすい色の名前が分かるようになり
ます。その方法は色弱メガネを掛ける前の色が掛けた後にどのように変化するかを
覚えるのです。
   【変化しない色のグループ】…赤と緑と青の成分が含まれていない色
     灰色,茶色,黄土色,黄色,青紫

   【明るく変化する色のグループ】…赤の成分が含まれる色
     赤,橙,黄橙,紫(青みが消えて明るくなる),赤紫,ピンク

   【暗く変化する色のグループ】…緑と青の成分が含まれる色
     黄緑,緑(緑みが増す),青緑(濃くなる),緑青(濃くなる),青(青みが増す),   
     水色(青みが増す)

 12色相環では変化しない黄と青紫を境にして,紫から黄橙までが明るくなる色で,
黄緑から青までが暗くなる色です。


色弱レンズの合わせ方

 色弱メガネは色を強調(明るくしたり暗くしたり)させて識別能を向上させる補助具で
す。しかし強調させすぎると識別能が低下する領域の色が生じます。従って色弱メガ
ネを使用する目的(用途)に応じたレンズの合わせ方が必要となります。
● 当センターでは独自の方法で色弱レンズを合わせています

1. 色覚異常のタイプを赤色弱と緑色弱に分類します

 色弱レンズは緑色弱に適合しやすいからです。

2.色覚異常の程度を軽度・中等度・強度に分類します

 色覚異常の程度に合ったテストレンズを16種類の色弱レンズの中から選択するた
めです。

3.色見本ツール(当センター考案)で色弱レンズの最終決定をします

 色覚異常者が見分けにくい色の組み合わせを集めたツールです。

   【赤と緑と茶色のグループ】
   ● こげ茶と深緑の区別
   ● 暗い赤と暗い緑の区別
   ● 明るい色の赤と緑と茶色の区別・うすい色の赤と緑と茶色の区別
   ● うすい緑と肌色の区別

   【黄緑と橙と黄土色のグループ】    【灰色とピンクと水色のグループ】
 ● 橙と黄緑の区別           ● ピンクと灰色の区別
 ● 黄緑と黄土色の区別        ● ピンクと水色の区別
 ● 黄緑と橙と黄土色の区別
 ● 緑と赤みの橙の区別
 ● 黄緑と赤みの橙の区別

   【ピンク系のグループ】              【青と紫のグループ】
   ● うすピンクと明るいピンクの発色テスト   ● 青と紫の区別
   ● 紫みのピンクの発色テスト          ● 紫と青紫の区別
   ● 赤系のピンクの発色テスト          ● 赤紫の発色テスト
   ● 黄みのピンクの発色テスト

4.決定した色弱レンズが常用できるか,必要な時だけ使用すべきかの判定を
  行います

 色弱メガネを掛けて「朱色と橙」「橙と黄色」の区別ができるか検査をします。これら
の色は色弱メガネを使用する事によって識別能が低下する領域に属します。この検
査をクリアーすると,色弱メガネの用途が広がり常用する事ができます。
● コンサルティングは色覚異常の花井譲が担当します

 自身が色覚異常(緑色盲)である花井は,1994年に第1号の色弱レンズ代理店と
して色覚レンズセンターを設立しました。それ以来,色弱レンズの臨床研究を続け19
97年には「色覚補正メガネの手引き」を上梓しました。また眼鏡関係の著書も多く出
版し,現在は日本眼鏡技術研究会雑誌に「色弱レンズの合わせ方」を連載中です。

コンサルティングの際は私の親しい友として明確にアドバイスをいたします。
拙書ご紹介


*下記バーナでも、ご紹介させて頂いています。


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