こんなネットサイトが
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「乱視用メガネの作り方」というネットサイト
本会代表 岡本隆博
グーグルで 「乱視 メガネ」 と検索を掛けますと、
1ページ目の上位に下記のサイトが出てきます。

「乱視用メガネの作り方」
http://www.sandhillschamber.com/ (2013.8.5現在)

 * 以下、
《   》内で青い文字で示した文は、
   このサイトからの引用部分です。
  (読みやすくするために改行を加えた場合もあります)

このサイトは主宰者が不明であり、
誰が文責を持つのかも、もちろん不明です。
しかし、各ページの最下部には
《Copyright (C) 乱視用メガネの作り方 All rights reserved.》
と書いてあります。

ということは、文章の内容に責任は持たないけれど、
著作権だけは主張したいという、
まことに手前勝手な人間によるサイトのように、私には思えます。

このサイトの内容には疑問を感じざるをえない点が多く、
文責者が判明しておれば、私から公開質問をしたりもできるのですが、
誰が書いたのかわからない記事です。

ですので、どこの誰に宛てて質問をしてよいのか
ということもわかりませんので、
ここに批判稿を掲載することにしました。

+++++++++++++++++++++++++++++++++

(1)まず、トップページの、「乱視メガネの作り方」
というところについて、見てみます。


《 眼科での処方箋がある場合は、
そのデータに沿って乱視用メガネを作成していきます。
ちなみに、眼科での処方箋がある場合は店舗に
行かなくても公式オンラインショップにて
注文する事が可能です。》


この筆者は「眼科の処方箋に対して何の疑問も持たずに
そのとおりに作ればよい」と言うのですから、
これだけでもう、この筆者はユーザー本位の発想を
持っていないか、あるいは、眼鏡調製の実務について
ウトい人であるか、少なくともそのどちらかである
とわかります。

たとえば、眼科処方箋の度数でメガネを作って、
見え方に不満があった場合に、
ほとんどの眼科は責任をとりません。

その理由は、眼科では「眼鏡処方は医療であり、
医療というものは結果責任は問われず、
通常レベルの加療をなせばそれで責任を果たすのだ」
という考え方をすることからくるのだと
私は思っています。

(医師がある薬を処方したとして、
それが効かなかったから別の薬を無料で渡した、
なんてことがないのと同じことです)

ですので、眼科処方箋で作ったメガネが
うまくいかなかった場合に、
その眼科がレンズ代を弁償するということはまずありません。
さらによさそうな処方箋を発行すること(もちろん有料です)で、
加療責任を継続して果たしているという理屈になります。

しかし、メガネ「患者」ではなく、メガネ「ユーザー」としては、
それでは納得できないでしょうから、
眼科処方のメガネでうまくいかなかったユーザーが、
メガネを作ったメガネ店にクレームをもっていったとします。
ても、メガネ店は「当店は処方箋どおりに作っただけです」と言います。

ではユーザーはどうすればよいのでしょうか?
眼科の眼鏡処方における問題点については、
下記のサイト(私が主宰者です)に詳しく書いてありますので、
ご参考までに。

ユーザー本意の眼鏡処方を推進する会 http://www.ggm.jp/ugs/

それと、上記引用文の中の
《公式オンラインショップ》
という箇所の
《公式》が何を意味するのか不明ですが、
無責任業者が行なう、フィッティングもしてもらえない
通販による眼鏡購入について薦めるかのような
記述もいただけません。


《 基本的には、お客様の要望に沿って眼鏡の作成をします。
そのため、測定度数に沿って作った後に見え方などによって
度数を調整する場合が多くなっています。》


この記述だと、メガネ店で測定してメガネを作ったあとで、
レンズを違う度数で作り直す場合が多い、としか読めませんが、
それはどこの店の話でしょうか?

一般のメガネ店は、度数を決める前に装用テストをしますので、
違う度数のレンズでの作り直しは、あまり多くはありません。
もちろん皆無ではありませんが、いくら多めに見ても
全体の1割もありません。

では、これはこの筆者があとで読者に紹介する
超廉売店でのことでしょうか。

しかし、私が聞いている限りにおいては、
そういう店では、見え方のクレームが来た場合には、

再度測定して満足してもらえる度数に到達するのは難しくて、
時間や手間がかかりすぎて
経営効率上えらくマイナスになるので、
そういうクレームがあった場合には
すぐに返品を受け取って返金をするのだそうです。


《ここまでにかかってくる時間ですが、
人によっても異なりますがだいたい1時間前後となります。》


これは、文脈からして、枠選びなどの時間は含まない
検眼だけの時間を述べた文です。
いったいどこのメガネ店のことなのでしょう?

筆者があとで述べている廉売店では、
お客様一人に対して検眼に1時間もかけていたら、
到底商売になりませんし、
そんな長い時間を要する内容のある検査を廉売店が
するなどということも、考えにくいです。

そして、普通のメガネ店でも、検眼に要する時間は、
短かければ10分(前のデータが残っている場合など)くらい……、
少し長くて30分、かなり難しい人の場合で、30分を超え、
まれには1時間前後になることもある……という感じです。

あまり長くやっていると、測定されている目が疲れてしまって、
よい結果につながらないこともありますので、

上記引用文に書かれている
《だいたい1時間》
というのは、まったく実態に即しない記述だと
いうほかはありません。
(おそらくこの筆者は、眼鏡処方の検眼をしたことが
ない人なのでしょう)


《 最後に、眼鏡を作る上での注意点ですが下記の通りです。
・予算を伝える
例えば、5,000円以内で眼鏡を作りたいなどを
最初に伝えましょう。》


ということは、筆者は超廉売店でのメガネ購入を眼目において、
このサイトを作って、いろいろと書いているようですが、
乱視の矯正にしろフィッティングにしろ、
そういう店で技術的に十分なことを
求めるのがそもそも間違いだと私は言いたいです。

たとえば、低価格のレストランチェーン店の場合、
それぞれの店に腕前のよいシェフがいるでしょうか……?
いませんよね。
人件費の関係でそれは無理なわけです。


《眼鏡完成後……中略……また、
メガネレンズの中心に自分の目がぴったりと
あっているか確認しましょう。
ズレが生じている場合は、
体調不良に繋がるためにしっかりとチェックして下さい。》


まったくいい加減な記述です。
ここで言う
《メガネレンズの中心》とは何を意味し、
どうやって見た場合の
《中心》なのでしょうか。

文意からすれば、「光学中心」のことかもしれませんが、
そうだとすれば、
その位置をユーザーがどのようにして知るのでしょうか。

また、「光学中心」ではなく、
レンズの幾何学中心のことだとすれば、
そのポイントと自分の目の瞳孔中心との一致は
ユーザーでも大体調べることは可能かもしれませんが、

しかし、その両者の一致は特に必須のことではなく、
普通のメガネではむしろそれが一致する場合のほうが少なく、
瞳孔位置のほうがレンズの幾何学中心よりも鼻側に来ている
ことのほうが多いのですが、それで別に何も不都合はないのです。

ですので、お客様にお渡ししたメガネは正確に作ってあるのに、
この筆者の記述を信じたユーザーが、
「このメガネはレンズの中央に目の中心が
来ていないからダメ」などと判断したら、
それは非常にまずいことであり、

このあいまいで無責任な引用記述は、
ちゃんとしたメガネを作っている同業者に
たいして非常に失礼な記述であるとも言えます。


(2)次に
《乱視用メガネの価格と相場》のページに
書かれてあることについて述べます。


《乱視用メガネと通常のメガネですが、
価格の違いは特にありません。》


これもおかしいです。
普通に眼鏡処方をしたら、乱視度数が入らない場合よりも、
入る場合のほうが多いのですから、
ここで
《乱視用メガネ》《通常のメガネ》を対立させて
比較するというのがそもそもおかしく、

この筆者がもしも、自分が処方するメガネの大半は
乱視なしである、というのであれば、
筆者の処方レベルの低さをうかがい知ることができるわけです。

この記述は「乱視が入ったメガネと入っていないメガネとは、
特に価格の違いはないのが普通です」とすべきです。


《 相場ですが、一式5000円〜10000円位での作成可能です。
ちなみに、上記の値段はフレーム代とレンズ代が合わさった価格です。》


これはこの筆者の頭の中を占めている
「超廉売店」での価格であり、
技術を重視する本格派のメガネ店での価格だとは
到底いえません。

メガネの材料(半製品)としての枠やレンズを
いくら大量生産や流通過程の縮減などにより
コストを落としたとしても、

それを基にしてひとつのメガネにくみ上げていくには、
相応の手間隙や知的ノウハウや
優秀で経験豊富な技術者の人件費などの
付加価値がかかってきます。

そういう付加価値までを含めて、
メガネ一式で5000〜10000円の価格で、
まともなメガネ店が本当に成立するのかどうか……、
言わずもがなですが、それはみなさんのご判断にお任せします。


《ここでですが、オススメの店をいくつか紹介していきます。
まず、『J!NS(ジンズ)』は、……中略……
続いて『ZOFF(ゾフ)』は、……中略……
さらに、直接足を運ばなくてもオンラインショップでの
購入も可能となっています。
その他ですが、アルク、クーレンズ、オンディーズなども
一式約5,000円〜10,000円と低価格なためにオススメです。……中略……
ちなみに、常に眼鏡でいる場合は
耐久性を考慮して眼鏡市場での作成がオススメです。》


ということは、ジンズ、ゾフ、通販では、
コンタクトをはずしたときにだけ掛けるメガネは
買ってもよいけれど、常用メガネは買わない方がよい、
というお説のようです。

その説はまんざら間違いではないかもしれませんが、
その理由は書いてありません。
ジンズ、ゾフ、通販のメガネは四六時中の使用に耐えるだけの
耐久性がないということなのでしょうか?

それにしてもこの筆者は、安売り店でなければ
メガネ店にあらず、という非常に偏った考え方の
人間のようで、そういう視野の狭さを
恥ずかしいと思わないのでしょうか。

あ、いや、恥かしく思うからこそ、
自分の所属も名前も出してないのでしょうネ。


(3)次に「乱視用メガネが合わない原因」のページの記事を見てみましょう。


《そして、こういった度数の合わない眼鏡が出来てしまう原因は、
測定場所に問題がある場合が多いです。
やはり、眼鏡屋さんで測定するよりも
眼科での検査結果(処方箋)を元に眼鏡を作成した方が
上記のような症状を引き起こすことは少なくなります。》


これはもちろん何の根拠もないことであり、
むしろ逆に、眼科の処方箋には乱視の軸度を
大雑把に90度か180度にしてあるものが
多いことを持ってしても、

眼科における乱視の測定制度に疑問を
感じざるを得ないことが多いのです。

そして、この筆者が本当にこう思っているのであれば、
「ジンズやゾフなどでの検眼は受けずに
必ず眼科の処方箋でメガネを作るべし」
と書くべきでしょう。

なお、蛇足ですが、眼鏡処方技術のレベルにおいて、
「眼科」と「超廉売店」とを比較して、
どちらが平均的にマシなのかは、私にはわかりません。

どちらの場合も他覚検査(オートレフ)頼みであることには
変わりがないのですが、ただ、装用テストを抜かさないで
ある程度時間をかけてやるケースが多い
という点では、眼科のほうがややましかな、とも思います。


《また、乱視用はもちろんのこと全てのメガネに
共通することですが、眼鏡レンズ中心に目の中心が
合っていない場合は、
視線を中心に合わせようと無理に目線を曲げるために、
左右の視線が平行を保つ度に
神経が緊張することになるのです。
結果、動眼神経や自律神経が疲労状態となります。
そうなりますと、めまいや吐き気などの
体調不良が引き起こされるのです。
また、最悪の場合は精神的なトラブルを
引き起こして鬱の症状を引き起こしてしまう
可能性もあるのです。》


これも非常に浅い論であり、読者に対して
誤った知識を与えることになる記述です。

実際のところ、レンズの光学中心と視線は、
必ずしも合致する必要がなく、
たとえば斜位矯正のプリズムが入る場合であれば、
それら両者は違う位置に来ます、というか、
一致させてはいけないのです。

斜位矯正が必要な人にたいして
その矯正をせずに光学中心と視線を合わせたメガネを
与えてしまうと、
ここに書いてあるような、体調不良や精神的な
トラブルなどが起こる恐れが生じてしまうのです。

また、プラスレンズでの単焦点近用メガネの場合だと、
レンズの光学中心の位置は近見視線の位置よりも
適度に狭いほうが輻輳が助けられて
具合よく見ることができるのです。

ですので、上記引用の記述は、
この筆者の眼鏡光学(眼光学&レンズ光学)における
認識の足りなさを如実に物語っていると言ってさしつかえありません。


《また、現在お手持ちのメガネを眼科に
持っていって自分の度数と合っているか
確認することも大切です。
もし合っていない場合は、
後日眼鏡屋に処方箋を持参してレンズの交換をお勧めします。
この際ですが、レンズ保証がある場合は
無料で交換が可能です。》


この筆者によると、筆者が薦めるジンズなどの廉売店では、
期間を区切ったレンズ入れ替え無料保証がある
とのことですが、
であれば、ここでわざわざこういうことを書くからには、

「そのメガネを作ったメガネ店は見え方の苦情に対して
どうにもできず、眼科処方によって作り直し」
というようなことが、
そういう廉売店では少なからずある、ということなのでしょうネ。


以上で、この批判稿を終えますが、もし、ここで取り上げた
ネットサイト「乱視メガネの作り方」の筆者が
私のこの批判をお読みなって、反論があるのなら、
堂々と名乗って、下記までメールを下さればいいです。
そのメールを元に公開討論をしましょう。

   DQA02134@nifty.ne.jp

でも、まず、そういう反論は来ないでしょう。
そんな公開を前提にした反論ができる人なら
覆面をして変な内容のネットサイトを
アップするなんてことはしないでしょうから。
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