[20周年特別企画]

第3回 全日本眼鏡技術コンテスト


この問題は、通信による受験です。 自宅で参考書を調べながら解いてください。
 
 
下記の問題に答えてください。選択題においては、いくつかの選択肢のうち、相対的 にもっとも妥当なものを選んで丸で囲んでください。
   (文章題の末尾の数字は配点です)

1)  眼鏡レンズで「UV400カット」と言う場合の「カット」とは、
   光学での 用語で表現すれば[ 反射・ 吸収 ・ 干渉 ・ 切断 ・ 断絶 ・ 透過 ]のこと を意味する。

2) 紫外線のA波、B波、C波のうち、スキー場での雪眼炎の原因になると言われ るのは、[ A ・ B ・ C ]波であるが、
   それから眼を保護するには、屈折率 が[ 1.5 ・ 1.6 ・ 1.7 ]である眼鏡用プラスチックレンズである、
   C R[ 37 ・ 38 ・ 39 ]の普通の厚みで無色のもので、特にUV400カット を施してないもので
  [ 十分である ・ は不十分なのでUV400カットのもの を勧めるのがよい ]。
   またUV400カット加工のある無色レンズは、眩しさを防ぐ効果[ も大きい ・ は期待できない ]。

3) 濃度が50%(視感透過率が50%)の偏光サングラスで太陽光がまぶしく反 射して光る水面を見ると、反射光は[ ほぼ完全に消える ・ 少し残る ]。
   たと えば、その濃度でタレックス社のものであれば偏  光度は約[ 35 ・ 65 ・ 85 ・ 99 ]%となっている。

4) 濃度20%(可視光線透過率が80%)のレンズを2枚重ねると、濃度は[ 28 ・ 36 ・ 40 ・ 44 ・48 ・ 52 ]%となる。

5) S+0.50 C−2.00 Ax30のレンズの光学中心から270度方向に1 0ミリ寄った点におけるプリズム作用をプレンティスの公式で計算すると、
   約[ 0. 7 ・ 1.0 ・ 1.3 ・ 1.6 ・ 1.9 ・ 2.1 ・ 2.4 ]△で、基底は[ 2 70 ・ 280 ・ 290 ・ 300 ・ 310 ・ 320 ]度となり、
   その 270度方向における屈折度数は[ +0.25 ・ 0.00 ・ −0.25 ・ − 0.50 ・ −0.75 ・ −1.00 ・ −1.25 ・ −1.50 ・ −1.7 ]Dである。

6) 遠近累進眼鏡の近用部における、レンズのプリズム作用も計算に入れたイン セットに関して、インセットの量を最も多く必要とするのは、
  遠用が[ プラス ・ マイナス ]の場合で、加入度が[ 少なめ ・ 多め ]で、近見の視距離が[ 長め ・ 短め ]の場合である。

7) 眼前hmにある−yDの凹レンズで無限遠方に完全矯正されている近視眼の遠点屈折力を−xDとすると、
  xは[ 1÷(h+1/y) ・ 1÷(y+1/h) ・ 1÷(y一1/h) ]で算出される。

8) メニス型の球面設計の−1.00のレンズの、光学中心以外の点においては、基 底が光学中心[ の方・とは逆の方 ]となるプリズム作用が生じるが、
  その値はプレ ンティスの公式で計算した値よりも、やや  [ 少なめ ・ 多め ]である。

9) 6mで視力を測定するようになっているランドルト環の、
  視力0.6のものの外 径は[ 10 ・ 11 ・ 12 ・ 13 ・ 14 ・ 15 ・ 16 ・ 17 ]m mである。   

10) 両眼調節バランステストは、眼鏡処方を目的とする[ 屈折 ・ 眼位 ]検 査における一つの必須のものであるが、それにおいては
  処方度数における両眼の[ プリズム矯正度数 ・ 乱視矯正度数 ・ 球面矯正度数 ・ 調節力 ・ 輻輳力 ]の左 右の[ 合計 ・ 差 ・ 平均 ]を求める。

11) 眼位検査において、光学的な斜位を検出しやすいのは、屈折度数が[ 弱度 ・ 強度 ]の場合であり、
   不同視の程度が[ 小さい ・ 大きい ]場合である。

12) レンズのカーブの数値は@[ 最大外径 ・ 曲率半径 ・ 実質外径 ]が同じ でも、[ アッベ数 ・ 外径 ・ 屈折率 ]が違うと、違ってくる。  
   なお、普通のカーブ計についている目盛りで8Dカーブというのは、@が[ 6 0.4 ・ 63.4 ・ 65.4 ・ 68.4 ・ 70.4 ・ 74.4 ]mmであるこ とを示す。

13) 累進部の長さが14mmの遠近累進レンズと、累進部の長さが25mmの中近累進レンズの、加入度が同じものどうしで累進部の中央での
   明視横幅を比べると[ 遠近の方がかなり広い ・ 中近の方がかなり広い ・ どちらもほぼ同じである ] 14) 裸眼視力が良くてメガネは初めて、
   という人の遠近累進の処方で、遠用度数 の選定において、遠見側方視での高視力も強く要望された。
   5m検査で、2色テスト で球面度数を調整してもR=Gにならない場合、[ RがGよりもやや良い ・ Gが Rよりもやや良い ]度数にするとよい。

15) プリズム処方がある眼鏡を心取設計する場合に、レンズ(単焦点)の大きさ に余裕があるので偏心によりプリズムを付けてもまったく
   問題がないのは[ 球面 ・ 非球面 ]設計のレンズの場合である。 16) 48mmの金属製丸型枠を頂間距離12mmで装用すると、
   注視野のおよそ [ 100 ・ 90 ・ 80 ]%をフレームで確保できるが、それを頂間距離15m mにすると、注視野のうちのフレームでカバー
   できる部分の面積は元の約[ 69 ・ 79 ・ 89 ]%になる。(ただし回旋点から角膜頂点までを13mmとする。
   レ ンズの度数による光学的視野のことは無視すること)

17) −10.00Dの眼鏡レンズを頂間距離12mmで装用したときの像倍率 は、およそ[ 76% ・ 81% ・ 87% ・ 93% ]であり、
   その頂間距離を6 mmにすると像倍率は約[ 84% ・ 88% ・ 92% ・ 96% ]  となる。

18) あるフレームのサイズは、56□14、53−20の二通りで示されるとい う。この後者での表示方法は、
  [ ボクシング ・ データム ]システムによるものであるが、
   このフレームの 玉型は[ ナス型 ・ ボストン型 ・ ウエリントン型 ・ オーバル型 ]である可 能性が高い。

19) 跳ね上げのできる枠のことを[ アルバイト ・ フリーター ・ パート ・ コンビニ ]枠とも言う。

20) レンズの屈折率が増すと、普通はアッベ数[ も高く ・ は低く ]なり、比 重は[ 増す・減る ]。

21) 現在、この業界や一般で「セル枠」と呼ばれているものの素材は、ほとんど のものが
  [ セルロイド ・ セルロースプロピオナート ・ アセテート ]である。

22) 枠の玉型サイズは[ リム溝の底から底までの長さ ・ リムの外寸 ・ リム の内寸 ]で表示してある。

23) 眼鏡のフィッティングにおいては、耳の前のこめかみからもみあげのあたり を[ 押さえない ・ しっかり押さえる]のがよい。

24) 適度に雲霧した球面レンズで放射線乱視表(10度刻み)を見せたら、時計 の4時に相当する角度の線がもっとも濃くて、
   そのすぐ上の線が次に濃いという答が あった。   この眼の乱視軸は[ 153 ・ 23 ・ 117 ・ 123 ・ 67 ・ 7 3 ]度だと予想する。

25) クロスシリンダーによる乱視の検査は、[ 前焦線 ・ 後焦線 ・ 焦円 ]が 網膜に来るようにする。

26) 我が国では40歳以上の人の約[ 0.3 ・ 3 ・ 10 ・ 30 ]%の人 が緑内障に罹患していると言われている。
   そのうちで高眼圧のものと正常眼圧のもの とを比較すると[ 前者 ・ 後者 ]の方が多い。

27) 網膜色素変性症の人には[ ブルー ・ ブラウン ・ グリーン ]系の保護レ ンズが適する。

28) 遠近累進レンズにおけるプリズムシニングは[ レンズの軽薄化 ・ 見え方 を自然にする ・ 眼位の異常の矯正 ]を目的とし、
   左右で[ 同じ ・ 異なる ]度数の基底[ 下方 ・ 上方 ]プリズムを付  加する。遠用度が[ プラス ・ マイナ ス ]の場合は、
   プリズムシニングをしてもレンズの上の厚みは やや薄くなり外見上 有利となるがレンズの重さはほとんど変わらない
   という結果になることが多い。
   また、あるメーカーの特定度数のプリズムシニングにおいてはそれとは基底が逆 のプリズムを付加する。
   それはもともと厚い方のレンズ[ 上辺 ・ 下辺 ]がより厚くなり、外見上の有 利さはなさそうだが、メリットとしては[遠見時・近見時]の
   色収差が減るというこ とが挙げられる。

29) 直径が同じで+3Dのレンズと+8Dのレンズで、太陽の光を集めると、光 が集まる円の大きさは[前者・後者 ]の方が大きい。
   (ただし、どちらも等側レン ズとする)

30) 風呂の浴槽に浸かって湯の中で伸した自分の足先を見ると、足先は実際の位 置よりも[ 上 ・ 下 ]に寄って見える(1)。
   これは当然ながら光の[ 反射 ・ 屈折 ・ 干渉 ・ 回折 ]が原因である。次に、浴槽の中で立ち上がって真下を見た ら、
   浴槽の深さは実際よりも[ 浅く ・ 深く ]感じる(2)。  
   その場合に片目をつぶって真下を見ると[ 両眼で見たのと同様である ・ 深さ はわかりにくい ]。  
   [  ]の中の正しい方を選んで、(1)(2)のことを図示してください。 (9)

31) RL共に、遠用がS−7.00、近用が−5.00で、近用にだけ各眼に3△ 基底内方が必要、という人に、
   遠用と近用を別々に作ったら、これも良いが一つ で掛け替えなしですむ常用メガネもほしいとの希望が出た。
   どういう方法があるでしょうか。いろいろな方法を具体的にかつ簡明に述べてください。(4)
   (PDや心取設計については特に触れなくてよい)

32) マイナスレンズ(球面設計)で単焦点の近用眼鏡を調製する場合、レンズの 光学中心を  
   @ 近用PDに合わせた場合と遠用PDに合わせた場合との長短を比較して論じて ください。
   A 遠用PDよりも広く入れるのは好ましくないが、その理由を述べてください。 (6)

33) 眼鏡に基底外方プリズムを入れると、正面にあるフラットな壁を見たら、壁 は[ 奥に凹んで ・  
   手前に膨らんで ]見え(1)、窓は[ 大きく ・ 小さく ] 見える(2)。  
   正しい方を選んで、(1)と(2)の理由を説明してください。(図解併用も可) (4)

34) 眼鏡のフィッテイングの際に角膜頂点間距離を正確に測定するのはたいへん 困難です。   
   それを貴方はどのように測り、どのような考え方に基づいて調整(設定)してい ますか。(5)   

35) 右のスペースに、ヒトの眼球の中央部垂直  断面図を描き、各部の名称を10か所入れて下さい。(5)
    (図の巧拙も採点の対象になります)

36) 眼鏡調製(商品選択、処方、フィッティング、設計加工など)をして、うま くいかないことがあり、 
   それに自分なりの対策を講じて解決できた例を下記余白を フルに利用して具体的に述べてください。(15)