石川県金沢市・堀田メガネ店御中 堀田浩文様・堀田和美様


石川県金沢市・堀田メガネ店御中 堀田浩文様・堀田和美様

                          2014.10.28 岡本隆博


貴店のネットサイトを拝見して、疑問に感じたことが
ありますので、お尋ねします。
http://www.hotta-megane.co.jp/
(2014.10.30現在)
*質問文中の《 》内の文は、当該サイトから
原文のまま引用したものです。


質問1
《フィッティングの重要性》というページがあります。
http://www.hotta-megane.co.jp/column/fitting
(2014.10.30現在)
《目とレンズの距離の目安は12ミリとなっています。
これは、検査の時に約12ミリで測定している》
としてありますが、検査のときや度数の決定の
ときの頂間距離の実際は12mmとは限りませんよね。
貴店では、どういう方法でその距離を測定して
おられるのでしょうか。

質問2
《実際メガネを作る時に12ミリより遠くなったり近く
なったりすると、見たときの度数(装用度数)が
強くなったり弱くなったりしてしまうからです。》
としてありますが、眼鏡の大半を占める
「強度ではない」メガネの場合は、
頂間距離が2mmや3mm変わっても
矯正効果の変化は、実際には問題に
ならないのではないでしょうか。
(たとえば、5Dで3mm変わっても、
約0.075Dの変化に過ぎません)

 参考 → 拙著『眼鏡処方の実際手法』(2014)
       P.292「角膜頂点間距離12mmのウソ」
       http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/books.html

質問3
《前傾角の調整》のところに
《この傾斜角を操作できない眼鏡も多数あり、
眼鏡選びから注意しないといけません》
としてありますが、これはユーザーに対する注意ではなく、
小売店の仕入れのときの話ですよね。
そうであればそう書いておかないと、ユーザーには
誤解を与えるのではないでしょうか。
それとも、ユーザーが枠を選びときに、
このことを注意するべし、ということでしょうか。

質問4
《そり角の調整
水平方向も調整します。光学的理論上、
近方を見るときは内ぞりが良いのですが、
美観的問題から、180度からやや外ぞりの場合が多いです。》
としてありますが、ここで言う《内ぞり》は、
もちろん左右の玉型リムのそりかたで「逆そり」のことですよね。

4−1
それで、この記述は「実情は美観上から180度や
外ぞりにしてものが多いが、それらを自分は許容しない」と
いう主張なのか、「美観の理由で自分もそうしている」
ということなのかがわかりにくいですが、どちらなのでしょうか。

4−2
しかしながら、たとえば、単焦点でプラス3Dで
近見専用の場合、52□18でリムが5カーブの枠に、
レンズの光学中心間距離を58で入れるとき、
レンズのヤゲンを前ならいでつけたら、
光心の内寄せのおかげで
レンズの光軸は左右それぞれ8度強くらい輻輳します。
これは通常の近見時の輻輳(左右それぞれ10度くらい)
の約8割に相当します。
ですので、《光学理論上、近方を見るときは内ぞりが良い》とは
一概に言えないのではないでしょうか。

質問5
上記の記述に続けて下記の文があります。
《しかしながら、装用感の問題が発生する場合は、
このそり角を調整します。》

5−1
自店に在庫の枠ならば、フィッターが良いと思うそり角に
設定した場合に、そのそり角のままで装用感も調整できる
と思うので、この記述の意味がわかりにくいのですが、
もう少し具体的にご説明をお願いできないでしょうか。

5−2
また、このような、私のような専門家でもわかりにくいことを
ユーザー向けのHPに書く意義は何でしょうか。

質問6
《モダン(テンプル・つる)フィッティング》
のところに《テンプルから耳周りの調整のポイントは、
テンプルが最初に顔に触った箇所からエンドまでを、
均等な力で圧力を掛けずに触っていることです》
としてありますが、耳の後ろのモダンが当たるところが
上から見て直線的になっていることは少なく、
たいていはいったんすぼまってからまた広がっています。
ですので、腕先の屈折点から先のなかでの、広がり部分に
当たる後半(より先端に近いところ)部分は、
すぼまり部分に当たる前半部分よりも、圧力は少なくなって
しかるべきであると思いますが、いかがでしょうか。
(広がっているところに当たる後半部分で押さえると、
メガネを前に押し出す力になってしまいがちですから、
そこは触れている程度でよい、というのが私のやりかたです)

 * 細かいことですが、世間のメガネ屋さんが
   一番できていない点ですので、あえて質問しました。
   参考 → 『眼鏡処方の実際手法』
        「具合の悪いフィッティングの
         8割はこれで解決する」

質問7
前の質問の引用部分で《均等な力で圧力を掛けず》
というのはおかしいですね。
たとえ《均等》であっても、
《力》があれば必ず《圧力》もあるのですから。

質問8
フィッティングについて
《メガネを活かすも殺すもフィッティング次第!!》
と書いておられますが、であれば、フィッティングなしで
メガネを販売する通販業者には憤を感じますよね。
その業者に利益をもたらす通販メガネ顧客にも
良い感情は持てないでしょう。
では、「通販で買いました」としてメガネをフィッティングに
持ち込んだお客さんがいたとして、貴店はどう対応されますか。

質問9
堀田浩文様は横田流フィッティング術のシルバー認定を
受けたかたですが、なぜ(公社)日本眼鏡技術者協会の
認定眼鏡士の資格を取得なさらないのでしょうか。

質問10
堀田和美様は上記協会のSS級の認定眼鏡士ですが、
なぜ横田流の認定フィッターに
なられないのでしょうか。


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