千葉県東金市・太平堂御中
今関一男様


千葉県東金市・太平堂御中 今関一男様

                                    2014.9.26 岡本隆博

貴店のが公開されているネットサイトにおいて
疑問を感じる点がございますので、お尋ねいたします。
(なお、質問文の中で《 )内の文は、貴店のネットサイトから、
原文のまま引用した文章です)

質問1
http://www.taiheidou.jp/太平堂の特徴/オプトメトリスト検査/
(2014.9.26現在)
のページに、貴店では、光学的に作ったバーチャルリアリティーの
5mではなくて自然空間の5mでの検査が望ましい、ということで、
それを実施されているとのこと……それには賛成できるのですが、
この写真と説明文を見る限りにおいては、
いわゆる両眼視機能の検査だけでなく、
屈折検査も器械式の検査器でなさっているようです。
しかし、SとCの完全矯正値を求める場合には、
器械式では器械近視の介入の恐れがあり、実際に
それを防ぎきることは容易ではありません。

 参考  http://www.ggm.jp/ngk/kaishi.htm
    『日本眼鏡技術研究会雑誌 第6号』
    桂孝次郎「フォロプターの器械近視について」
    において、特に中等度近視の人において
    器械式では仮枠による検査に比べて
    0.25から0.50D分マイナス寄りの
    値が出やすいことが報告されています。

貴殿は、その対策として何かの措置を講じておられるのでしょうか。

質問2
貴店のネットサイトの同じページに、
《検眼機器においても、最新鋭のものを採用》
としてあり、そこにスペースセイビングチャートの
写真が載っていますが、貴店では、この種の視力表装置も
使っておられるのでしょうか。
もしそうであれば、「5m検眼」という貴店の方針とは
合わないと思うのですが……。

質問3
貴店の検査の順序は《1,視力相談 2,予備検査 3,遠用度数検査
4,両眼視機能検査 5,調節力・加入度の測定 6,仮枠テスト》
だそうですが、ということは、上記の4や5の検査における
遠見の完全矯正値(屈折異常矯正度数)は、
3のときに器械で測った度数を採用しておられるのですね。

質問4
単眼検査と両眼開放屈折検査では、球面度数だけではなく
乱視の値が変わることがあり、乱視に違いが出る眼においては、
単眼屈折検査しかしないのであれば、
違った乱視の度数や軸度のメガネを
お客様に提供してしまうおそれがあります。
SSS級の認定眼鏡士がおられる貴店では、
両眼開放屈折検査を実施しておられるかと思いますが、
それをどのような方法で行なっておられるのでしょうか。

両眼開放で各眼別の一次矯正検査をするには、
それ専用の偏光視標、ハンフリス法、オクルージョン法
などがありますが、貴店でお使いのニデックの視力表には
各眼別の一次矯正検査用の視標はないはずです。
では、オクルージョン法(私の創案)かハンフリス法
かのどちらでしょうか。

 【参考】単眼検査と両眼開放での球面度や乱視の違いなどの事例については
     下記の拙著書にいくつか挙げてあります。
『眼鏡処方の実際手法』       http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/books.html

質問5
同じページに
《当店では、……中略……かける人の身になって、メガネの度数をお計りし、
加工させていただいております。》
としてありますが、貴店では、レンズの下辺の厚みを薄く見せる
アンダーすっきり加工をなさっているでしょうか。

→ アンダーすっきり加工 http://usukal.biz/un.html

質問6
http://www.taiheidou.jp/店舗案内-1/
のところに《国内でも指折りのオプトメトリストが
お客様のご希望通りの眼鏡に仕上げます》
としてありますが、
 4−1 《指折り》というからには、貴殿は国内で上位10人
      以内くらいの位置におられるということですね。
      その根拠は何でしょうか。
4−2 どんなお客様にも必ず《ご希望通りの眼鏡》が
出来上がるのでしょうか、本当に?

質問7
http://www.tokigane.net/hp/taiheido/html3/glasses.htm(2014.9.26現在)
このページにTALEXレンズの説明として
《ほんとうのサングラスをかけたことがありますか》
としてありますが、それなら貴店で取り扱っておられる
TALEX以外のサングラスや、濃いめのカラーレンズは
みな「本当ではない、ウソの」サングラスなのですか。

質問8
上記の質問5の該当ページの下の方に
認定眼鏡士A級の平野さんの登録証の写真がありますが、
http://www.megane-joa.or.jp/meibo/meibo2/tiba.htm(2014.9.26現在)
この協会の名簿には東金市の貴店のところに
平野さんは載っていませんし、そもそも今はA級というのは
廃止されているのではないでしょうか。

質問9
http://www.milumo.jp/front/miru_shop_top/shop/SC000003/S000006
(2014.9.26現在)
このページの「店長メッセージ」に
《千葉県下でも数名しかいない認定眼鏡士》と書いてありますが、
先に引用した協会の名簿を見ますと、千葉県には、
200名近い認定眼鏡士がいると分かります。
ですので、《千葉県下でも数名》というのは、
おかしいのではないでしょうか。


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