大阪市生野区・池田レンズ工業株式会社御中
池田賀典様


大阪市生野区・池田レンズ工業株式会社御中
池田賀典様

                     2014.7.11  眼鏡公正広告協会 岡本隆博

貴社のメガネ式ルーペ、HF-50Eにつきお尋ねします。

それを宣伝するネットサイトがあります。
http://www.ikeda-lens.co.jp/products/hf-50e.php(2014.7.11現在)
このルーペは「2倍」という表示ですが、
それはあくまでも4Dという数値をルーペの簡易計算式で
計算して得た倍率に過ぎません。
単眼のルーペで度数が4Dあるのなら、
眼とレンズの距離を調整したりして、ほぼ2倍で見ることが可能ですが、
メガネ式の双眼ルーペでは、それは不可能です。
貴社の別のサイトに、「あるルーペの倍率が2倍としてあっても、
実際には1.9であったり2.1であったりして、許容範囲があり、
倍率の数値はあくまでも目安である」とのことが書かれていますが、
http://www.ikeda-lens.co.jp/guide/index3.php(2014.7.11現在)

4Dのルーペで倍率を2倍で見るには、網膜像の倍率の計算式で計算しますと、
眼とレンズとの間隔を125mm程度にしないといけませんが、
このHF-50Eでは、それは到底無理です。
HF-50Eで仮に眼とレンズとの距離を5cmとした場合、
1.3倍程度にしかなりません。
こうなるともはや、HF-50Fの宣伝で表示されている
2倍という数値は「目安」という範囲をはるかに
超えているというほかはないでしょう。

こういうメガネ型の双眼ルーペの宣伝広告において、
その倍率を手持ちの単眼ルーペと同じ計算式で計算した数値で表示するのは、
まったく非現実的であり、一種の過大表示だとも言えるものであり、
ユーザーに対して、実現不可能な期待を抱かせる、
失礼な行為であるとも言えるのではないか、
と私は考えるのですが、いかがでしょうか。

 → ご参考までに http://usukal.biz/loupe/1406071.html


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